「箱根西麓三島野菜」をご存じでしょうか。
箱根の西側斜面で作られている野菜のため、機械は使えず、1つ1つ丁寧に手作業で作られていることから、それぞれの野菜が高い評価を受け、ブランド野菜として、各方面から選ばれている野菜になります。
その「箱根西麓三島野菜」のまとめ記事となります。
「箱根西麓三島野菜」となる種類やそれぞれの野菜の魅力をお楽しみください。
箱根西麓三島野菜とは


「箱根西麓三島野菜」とは、箱根連山の西側斜面、つまり三島で採れた野菜のことをいいます。
箱根西麓の土は、大昔の富士山の噴火による、火山灰性土壌といって、黒土で水はけがよく、保肥性が良いとされ、特に根菜類が育つのにストレスがない良い環境になります。
また、標高50ⅿ以上の高原は空気が澄み、急斜面で栽培することで、野菜が日差しを十分に浴びて育てる環境にあることが、箱根西麓三島野菜が美味しい証拠です。
ただ、急な斜面での作業は、すべて手作業となる農家さんにとっては、非常に大変なことです。白菜にいたっては、1個が3~4㎏になります。これを持っての上り下りがどれだけ大変なことか、私も白菜の収穫のお手伝いをさせていただいて、初めて知りました。急斜面となるため、機械を使って作業ができず、機械を使えることがどれだけ楽かと思います。すべて丁寧に手作業でおこなっておりますので、「箱根西麓三島野菜」は、品質を認められ、高い評価を受けています。
箱根西麓三島野菜の種類
野菜名のあいうえお順になっています。
三島甘藷(さつまいも)

◆旬 9月~3月
甘藷とは、さつまいものことです。三島甘藷の中でもいくつかの種類を栽培しており、特に三島甘藷の紅はるかはとても甘いので、何を作っても美味しく味わうことができます。
また、B1グルメで人気となった「三島甘藷コロッケ」は、三島甘藷が採れる時期の限定販売となり、販売されるお店も、認定店のみの販売となります。三島にいらした際には、甘い三島甘藷のコロッケもぜひお試しください。









キャベツ

◆旬 11月~4月
里芋

◆旬 9月~3月
里芋も甘藷に劣らず、人気があるのですが、すべてが食べられるのが、箱根西麓三島野菜の良いところです。里芋の手仕事として、「ずいき」や「芋柄(いもがら)」の食べ方などもご紹介しております。

三島セルリー
◆旬 11月~1月
セルリーは、独特な香りのため、日本人には敬遠されがちですが、肥沃な土壌と有機質のたい肥をふんだんに使用することで、ほのかな甘みが生まれ、食べやすいと評判です。歯応えは柔らかく、香りが良いうえに、味はまろやか。繊維が口に残らないのが特徴です。
セルリーの選び方は、茎の部分が丸みのある形をしていて、肉厚でみずみずしいものを選びましょう。
三島大根

◆旬 10月~2月 4月~6月
三島の大根は、とてもみずみずしいことで有名です。みすみすしさをいかして生で食べるのもよいですが、干して沢庵漬けにするのも有名です。富士山をバックにした、大根を干す風景は、三島の冬の風物詩となっています。

年中あると思いがちな大根ですが、旬は冬です。また、三島大根は春にも作られます。春大根もお楽しみください。



たけのこ
◆旬 4月~6月
たけのこは、箱根西麓でもたくさん採れます。たけのこをいただいたのに、食べ方がわからないなんて方もいらっしゃるかと思います。皮つきのままいただいて、皮を1枚ずつはがしているなんてこと、していませんか?そんなたけのこ初心者の方のために、皮の剥き方から、写真付きで説明しております。覚えれば、1分でできるようになります。






たまねぎ
◆旬 5月~7月
三島人参

◆旬 10月~3月
甘い三島人参は、野菜としてだけでなく、スイーツとしても使われます。にんじんジュースやにんじんジャムもあるくらい、三島人参は甘いのが特徴です。また、「にんじんの葉」も甘くてびっくりします。「にんじんの葉」は、天ぷらにしたり、サラダに入れたりします。



三島の葉ねぎ

◆旬 5月~12月
葉ねぎは、毎日使うほどの必需品。甘い三島の葉ねぎは、常備しておきたいものです。冷蔵や冷凍保存を上手く活用して、料理が時短できるよう、上手なねぎ使いをしてみてください。ねぎの手仕事としてねぎ味噌の作り方も載せております。



三島の白菜

◆旬 12月~2月
三島の白菜は、葉が詰まっていて、みずみずしいので、とにかく重いです。ただ重いのが、美味しい証拠です。農家さんが手間暇かけて作ってくださった大きくて重くて甘い白菜を、思う存分食べてみてください。


三島馬鈴薯

◆旬 6月~8月
馬鈴薯は、初夏が旬です。畑から掘り起こしてから、天日干しをし、それから2週間ほど冷暗所で乾燥させます。三島馬鈴薯は、低温で保存することで甘みが増します。この三島馬鈴薯を使った「三島コロッケ」は、B1グルメで優勝するほどの美味しさです。「三島コロッケ」は、三島馬鈴薯を使った認定店のみの販売となります。三島にいらした際には、各認定店の味を食べ歩いていただきたいと思います。

三島ブロッコリー

◆旬 4月~5月、10月~2月
三島のブロッコリーは、茎まで甘いので茎まで食べていただきたいです。輪切りでチップスにするもよし、細切りにしてきんぴらにしても美味しいです。ぜひ、茎まで捨てずに食べてみてください。

レタス
◆旬 10月~6月
葉物野菜は、土作りで味が決まります。三島のレタスは、味が濃く食感が良いと評判です。レタスは生で食べるのが主ですので、新鮮なものを選びましょう。選ぶコツとしては、切り口が新鮮だと白、そして、ピンク、茶色、黒に変わっていきます。しっかりチェックして選ぶようにしましょう。
三島では、「ロメインレタス」も作っています。外葉は深緑色で苦味もありますが、内葉は淡い緑色で甘みがあります。葉がしっかりしていて食感が良く、サラダはもちろん、炒め物にも向いています。
春の七草セット

◆旬 1月
三島では、「春の七草」である、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろが採れ、1月7日の「七草粥」の際には、生のお野菜をお粥に使えるよう、セットにして販売されます。もともと七草粥の時期だけでなく、すずなとすずしろは箱根西麓三島野菜としても有名で、せりもとても香りのよいものが1~2月に出回ります。七草粥にするには、乾燥しているものがお手軽で良いですが、やはり生の七草は香りも味も格別です。ぜひともお試しいただきたいです。

箱根西麓三島野菜はどこで買える?
箱根西麓三島野菜が手に入るのは、下記の販売所になります。旅行などで、伊豆や箱根にお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。どこも立ち寄りやすい場所にあります。
下記で販売はされておりますが、あくまでも、その野菜が収穫できる時期となります。また、すべての野菜が揃っているわけではなく、その日に収穫できたものなどが並びますので、ない時もございます。その旨はご了承くださいませ。
①JAさんの産地直売所「みしまるかん」

2022年10月にできたばかりのとても綺麗なファーマーズマーケットです。天井が高く開放感がある建物で、販売スペースも広く、三島甘藷以外は平置きされていますので、とても見やすくなっています。三島甘藷に関しては、品種別に棚に並んでおりますので、こちらもとても見やすくなっています。
駐車場もたくさんありますので、安心してお越しください。飲食店はありません。国道1号線からすぐのところにあります。
「みしまるかん」
静岡県三島市谷田235-8
055-955-7766
水曜定休。営業時間9時から16時。
②「伊豆・村の駅」
国道136号線沿いにあり、伊豆からの旅行の帰りにお立ち寄りになる方が非常に多い村の駅です。「箱根西麓三島野菜」を中心に、伊豆の食材がすべて揃っています。お魚、卵、塩、餃子、お茶、パン、豆腐などの専門店が入っています。飲食店もあります。いつもたくさんの方で賑わっています。
「伊豆・村の駅」
静岡県三島市安久322-1
0120-540-831
年中無休。営業時間9時から17時。駐車場200台。
「伊豆・村の駅」のお野菜が、こちらからお取り寄せできます。↓↓↓

③「マックスバリュ」各店 (スーパーマーケット)
静岡県内にたくさんあるスーパーマーケットの「マックスバリュ」さんでは、店内に「じもの」というコーナーがあり、そこに「箱根西麓三島野菜」が販売されています。
➃「箱根西麓 三島野菜」と書かれた黄緑色ののぼりのあるお店

黄緑色ののぼりが目印のお店さんです。街中の八百屋さんやお土産ものやさんにあります。
明日はどんな手仕事する?

三島で生まれて、三島で育ち、常に三島の野菜を食べてきたので、三島の野菜がこんなに美味しいということを知りませんでした。
三島のお野菜をお届けするとみなさんから「三島のお野菜は美味しい」と言っていただけて、自分が作っているわけではないのに、本当に嬉しくなります。
実際に、三島の野菜のことで知らないことが多く、知り合いの農家さんを通して教えていただくことや収穫のお手伝いなどをさせていただくことがあり、このブログにも記録しております。
季節の野菜の美味しさを含めて、捨てない、使い切るなど廃棄をなくすといった問題などの解決になればと、保存食のレシピも書かせていただいております。参考になれば幸いです。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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