「アザミ」とは、アザミ属やアザミの仲間などの総称をいいます。アザミという名のお花が存在するわけではありません。
そこで、アザミ属の魅力を紹介していきます。
もっと知りたい「アザミ属」お花の魅力
アザミの別名
「トゲクサ(刺草)」
「アザミナ」
アザミの科属
キク科アザミ属。
アザミのお花の名前の由来
花に触ると、トゲがありそれに驚くことを「浅む」ということから「あざみ」とついたとされます。
アザミは何年草か
多年草の種類が多いが、1年草の種類もあります。
アザミの根
食用として、フジアザミやモリアザミなど食べることができる種類があります。
アザミの葉
地を這うように広がります。切り込みも深く、所々にトゲがあるため、葉に触るだけでも痛い想いをすることがあります。
種類にもよりますが、花が咲くころには、葉が枯れている種類もあります。
若くて小さく柔らかい葉は、天ぷらにして食べることができます。
アザミのつぼみ

アザミの開花時期
8月から10月の秋に咲く種類が多いが、ノアザミのように春に咲く種類もあります。
アザミの開花期間
比較的長い間開花しますので、育てるには、楽しいかもしれません。
アザミの花径
直径で3センチほどの大きさのものが多くなります。
アザミの花の色
花の色は、赤、ピンク、ピンク紫、白など。
アザミの栽培方法・注意
繁殖力が強いため、あまり好まれていない。
アザミの花言葉
「独立」
「報復」
「厳格」
アザミをいける・飾る

アザミは、切り花にすると水が下がりやすく、花首すぐの茎が柔らかくなってしまい、花が下を向いてしまします。写真は、元々下を向いていた花ですが、このように、水が揚がらないとすぐに下を向いてしまいます。
あまり切り花には向かず、そのまま咲かせておいてあげた方が、生き生きと咲いているかもしれません。
花展などで使いたい場合は、花の頭(テッペン)から茎の中に向かって、花を支えられるくらいの長さの太めのワイヤーを挿してあげると、お花が下を向かずにいてくれます。
アザミ属の種類
アザミは、分別がしにくいお花と言われています。また、種類も多く、世界に300種類以上あるとされています。日本に自生している種類だけでも100種あるとされています。
タイアザミ 大薊

◆科属 キク科アザミ属
◆何年草か
多年草。
◆草丈
約1メートル。草丈は、大きい。
◆葉
葉が細く、トゲが太くて長いのが特徴です。長さ約30~50センチ。
◆開花時期
9月~11月。
◆花径
約2センチと小さい。
◆花の色
薄い紅紫色。

ハマアザミ 浜薊
◆別名
ハマゴボウ(浜牛蒡)
◆科属
キク科アザミ属
◆何年草か
多年草
◆草丈
30~50センチ
◆根
根は牛蒡のように食用にします。
◆新芽
年末に地上に出ていた茎や葉を刈り取ると、年明に新芽がでてきます。その新芽を天ぷらや白和えなどにして食べることができます。
◆開花時期
7月~12月。
◆花径
約3センチ
◆花の色
紅紫色
フジアザミ 富士薊

◆原産
日本原産。フジアザミは、日本の固有種です。
◆生息地
富士山周辺などの比較的高地に自生します。
◆科属
キク科アザミ属。
◆お花の名前の由来
富士山周辺に咲くことからこの名が付いたとされます。
◆何年草か
多年草です。
◆草丈
約30~80センチ。
◆葉
地を這うように広がっています。たんぽぽの葉のようです。長さは30~80センチほどの大きさのものもあります。

◆開花時期
8月~10月。
◆花径
長さ、横幅共、大きなものは8~10センチほどあります。大きくて迫力があります。
◆花のガク
緑っぽい紫色をしています。先端は鋭く尖っており、チクチクします。
◆花の色
紅紫色。
◆花の咲き方
下を向いて咲いているのは、水が下がっているわけでも、枯れているわけでも、お花が大きくて重いわけでもなく、フジアザミはこのように咲きます。
一つの根から花が10~20ほどついている大きな株もあります。
◆お花の特徴
日本産のアザミの中では、最も大きなお花を咲かせる品種です。
◆食用になるフジアザミ
フジアザミは、根は漬物などに、葉はお浸しや天ぷらなどにして食べることができます。
◆綺麗に咲くおすすめの場所
富士山須走口5合目(標高約2000メートル)付近。
◆花言葉
「独立」「安心」
モリアザミ 森薊

◆別名 「ゴボウアザミ」
◆科属 キク科アザミ属。
◆何年草か 多年草。
◆草丈 1メートルにもなる。
◆根
モリアザミの根は「ヤマゴボウ」や「キクゴボウ」と呼ばれ、味噌漬けなどにされます。
ちなみに「ヤマゴボウ」という名の別の植物もあり、こちらはヤマゴボウ科の植物で有毒となります。ご注意ください。
◆ガク 長くトゲがあります。
◆開花時期 9月~10月。
◆花の色 紅紫色。
アザミ属ではないアザミの仲間
ルリタマアザミ 瑠璃玉薊

「るり玉アザミ」は、アザミという名は付きますし、アザミのように花や葉がチクチクとしますが、アザミ属ではありません。ヒゴタイ属に属しますので、アザミの仲間になります。
◆別名
エキノプス
◆原産
ヨーロッパ、西アジア原産。
◆科属
キク科ヒゴタイ属。
◆何年草か
多年草。
◆草丈
約1メートルにもなります。
◆開花時期 夏。
◆つぼみ
トゲトゲして触ると痛い。
◆花の特徴
トゲトゲしていたつぼみが開き、細長いはなびらが広がります。
◆花言葉
「鋭敏」「傷つく心」
◆るり玉アザミをいける・飾る
るり玉アザミは、夏にお花屋さんでもよく見かけ、アレンジなどに人気がありますが、切り花にすると水が下がりやすく、花の丸い部分すぐの茎が柔らかくなってしまい、花が下を向いてしまします。
あまり切り花には向かず、そのまま咲かせておいてあげた方が、生き生きと咲いているかもしれません。逆に、ドライフラワーにはなりますので、切り花にして、逆さにして乾燥させてあげると長い間楽しむことができます。
るり玉アザミを花展などで使いたい場合は、花の頭から茎の中に向かって、花を支えられるくらいの長さの太めのワイヤーを挿してあげると、お花が下を向かずにいてくれます。
アザミのおすすめの逸品
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