とうもろこしは、野菜です。果物のように甘いので、野菜ではない気もします。
その甘いとうもろこしですが、収穫後、時間と共に甘さが消えていってしまうことをご存じでしょうか?
「1分でも早く茹でて食べて!」と言いたくなる理由を紹介します。
とうもろこしは鮮度が命!
箱根西麓三島野菜の生産者さんたちは、三島の甘くて美味しいとうもろこしを食べてもらいたいと、とうもろこしのイベント販売をされていました。
それは、とうもろこしは、日中光合成をして蓄えた糖分を、夜の間に実に蓄積させるので、早朝に収穫したものが1番甘く、それをすぐにみなさんに食べてもらいたいので、その日の朝9時から販売するというものでした。
もちろん買ってすぐに茹でていただきました。
とにかく、とっても甘いとうもろこしをいただくことができました。
家の畑でとうもろこしを作っていたころは収穫してすぐに食べてはいましたが、今では買ってくるしかなく、でも美味しいとうもろこしにはなかなか出逢えないのが現状でしたので、こんなイベントを開いてくださるのは、本当に嬉しいものです。
生産者さんたちには、感謝です。
とうもろこしは、とにかく鮮度が命です。覚えておいてください。
もっと知りたい「とうもろこし」について
とうもろこしの英名
Corn、 Maize
とうもろこしの原産国
南アメリカ、アメリカ、メキシコ
とうもろこしの日本での主な産地
千葉県、北海道、群馬、茨城など、とうもろこし人気で、全国で栽培されるようになりました。
とうもろこしは、日中の気温が高いほど大きく成長し、夜の気温が低いほど糖分を蓄えますので、昼夜の寒暖の差が激しいところで作られています。
とうもろこしの科属
イネ科の1年草。
とうもろこしの歴史
日本に渡来したのは、1579年。ポルトガル人によって長崎に伝えられました。
1970年頃、ハニーバンタム品種が日本に根付き、人気となりました。
とうもろこしの名前の由来
唐から来たもろこし(きび)という意味。渡来した際に最も似ていた植物がきびだったから、この名になったようです。
とうもろこしの特徴
とうもとこしは、米、麦と並ぶ世界三大穀物の1つです。
とうもろこしの栄養価
食物繊維が豊富で、炭水化物が多く、野菜としてはカロリーが高い。疲労回復に役立つビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、カリウムなども含みます。セルロースという食物繊維が便秘を改善し大腸がんの予防に、胚芽部分に含まれるリノール酸は悪玉コレステロールの値を下げる働きがあります。アンチエイジングに効果があるとされます。
とうもろこしのひげ
とうもろこしのひげは、めしべです。
とうもろこしの1粒に1本このひげがあります。ひげの本数が、粒の数となります。ひげの1本1本が粒と繋がっているため、ひげが多いほど、ぎっしり粒が詰まっていることになります。
また、ひげの色が濃ければ濃いほど、実が甘く熟した証拠となります。お買い求めの際には、チェックしてみてください。
とうもろこしの粒
とうもろこしの粒は、綺麗に並んでいるものだとわかりやすいのですが、1周で16粒あります。
売っているとうもろこしの選び方
外皮の緑色が濃いもの、皮が乾燥しきっていないもの、ひげがふさふさして湿っており濃い茶色いもの、切り口が黄色く変色していないもの、重いものを選ぶと良いでしょう。
とうもろこしの収穫
とうもろこしの収穫時期
6月~9月。ひげが褐色あるいは黒褐色になり、縮れてきたら収穫時期。
とうもろこしの収穫方法
朝4時から、1本づつ包丁で切ります。
とうもろこしの保存方法
とうもろこしは、収穫と同時に糖分が減り劣化が始まります。それを防ぐためにも、収穫したらすぐに、氷で冷やすと糖度を保つことができます。
どうしてもすぐに食べることができない場合には、とうもろこしも呼吸をしているので、皮つきのまま1本ずつラップで包み、立てて保存すると1~2日ならば劣化を防ぐことができます。横に置くだけでも糖度が落ちてしまいます。必ず立てて保存しましょう。
とうもろこしの賞味期限
食べるのも、上記の通り、すぐに食べた方が、糖分のヘリが少なく甘いです。時間が経つにつれて、甘味が減ってしまいます。とうもろこしを甘く食べるには、時間の戦いです。
下茹でして食べきれなかった場合は、粒をこそげ落として、保存袋に入れて冷凍保存するのが良いでしょう。
とうもろこしの下処理
最近のとうもろこしは、生で食べても美味しいものが増えてきました。もちろん、生で食べて美味しいのは、採れ立てのものになります。
下処理も、茹でたり蒸したりチンしたり、いろいろな方法があります。お好みの方法で下処理してみてください。
とうもろこしの美味しい蒸し方
とうもろこしは、茹でるよりも蒸した方が美味しいと言われています。産地の方は、茹でるよりも蒸して食べることが多いと聞きます。
蒸し方は、皮は全部むかず、内皮を1枚ひと回り分残して、既に蒸気の上がった蒸し器に入れて、10分蒸すだけです。
塩も振らなくても、とても甘いです。
とうもろこしが熱いうちにラップします。熱いうちにラップをすると、色も粒の形も変わりません。
冷めたら、冷蔵庫に入れて冷やします。
とうもろこしは、レンジでチン!
蒸すのが面倒という方におすすめなのが、レンジでチンするだけです。
とうもろこしの内皮を1通り残して、ふんわりラップをかけて、500~600wで3分。ラップをとらずにそのまま5分置いておきましょう。それだけです。
とうもろこしを使った料理
最近のとうもろこしは、そのまま食べるだけでも美味しいものがたくさんありますが、調理をしてももちろんおいしくなります。
最近では、氷のソースにもなるくらいです。
とうもろこしご飯
《 材料 》
お米 2合
とうもろこし 1本
しょうゆ 大1
お酒 大1
バター 少々
《 作り方 》
①とうもろこしを芯に沿って切ります。
②とうもろこしの芯を半分に折り、一緒に炊きます。
③炊き上がったら、バターを入れて、混ぜます。
とうもろこしのかき揚げ
とうもろこしのひげを鳥の巣のように丸くし、その上にとうもろこしの粒をのせ、揚げるだけです。ひげも美味しくいただけます。
とうもろこしの種類
「とうもろこし」は、日本で一般的に食べられている「スイート種」、ポップコーンなどに使われる「ポップ種」、コーンスターチなどに使われる「デント種」、「フリント種」などに分けられます。
スイート種・スイートコーン
日本で食用として作られているとうもろこしの種類。甘みが強くてみずみずしいタイプ。
とうもとこしの品種は100種類以上あると言われています。出回り時期は、6月~8月。
スイート種・ヤングコーン
出回り時期は、6月~7月。
別名「ベビーコーン」とも言われます。スイートコーンの実を小さいうちに摘果したものです。
地元三島でも甘いとうもろこしを作っており、ヤングコーンも出回ります。
とうもろこしが小さいままのような形で、皮やひげがついたままで10本200円です。なんとお買い得。
缶詰やパックに入ったヤングコーンは、年中見かけますが、皮つきの生は、今しか食べられません。
ヤングコーンの食べ方
皮ごとそのまま焼いたり、煮物、炒め物など、中華料理にもよく使われます。
皮ごと食べられます。皮もひげもすべて食べることができます。
フライパンで皮ごと焼きました。
皮は玉ねぎのような食感と味です。ひげは、とにかく甘いです。ヤングコーンも、缶詰などとは比べられないほど、コーンの香りとサクサク感や柔らかさがあります。とうもろこしと違って、芯まで食べられます。
皮ごとそのまま「がぶっ」と食べてみましたが、皮の繊維があり、やはり、皮から1枚づつはがして食べるのが良いようです。
何もつけなくても、素材が美味しいので、そのまま食べるのが1番ですが、強いていえば、お醤油をたらすか、マヨネーズをつけるかです。
こちらは、皮をむいて、茹でて食べましたが、芯まで、香りもサクサク、ホクホク感は変わらずでした。バター醤油もやってみました。
とうもろこしは、芯が食べられないので、バター醬油が芯にまで染み込み、勿体ない気分ですが、ヤングコーンは全て食べられますので、染み込み具合が濃く、とても美味しいです。断然おすすめです。
ポップ種・ポップコーン
ポップコーンにしてお菓子として食べられる種類です。
粒が硬い品種を完熟し、乾燥させ、加熱することで、内部の水分を急激に膨張させて破裂させます。
ジャイアントコーン
南米ペルーで栽培されているコーン。種子の1粒1粒が大きく、日本のとうもろこしの2倍近い大きさ。白い。穀物。ミックスナッツなどの中に入っているからか、ナッツと思われがちですが、穀物です。おつまみ用。同名のアイスクリームは、商品名のため、別物です。
グラスジェムコーン
ドライフラワー用。飾り用。
とうもろこし(スイート種)の品種
「とうもろこしの品種」についてはこちら ↓↓↓
とうもろこしのおすすめの逸品
とうもろこしを1本そのまま蒸すのに、大きな蒸し器がなくても、これさえあれば、フライパンにこれをのせて蒸すことができます。24~26センチのフライパンに合います。とても便利です。こちらからお取り寄せできます。↓↓↓
明日はどんな手仕事する?
とうもろこしは、鮮度が命です。すぐに食べましょう!
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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