【季節の指標 雑節「秋土用」】秋土用にすること!しないこと!期間:2025年10月20日~11月6日

10月にしたい手仕事

「土用ってなに???」

そんな方も『「土用の丑の日」にうなぎを食べること』はご存じですよね。

「土用の丑の日」は、夏の土用の期間にある丑の日のことです。夏の土用の丑の日に黒いものを食べると栄養補給ができて良いということで、「土用の丑の日」にうなぎを食べます。

それぞれの季節の土用によりそれぞれ違いますので、今回は、「秋土用」について詳しく説明していきます。




「土用」とは

「土用」とは、二十四節気と同様に、季節の節目を表す言葉で、農業や生活の目安として定められた「雑節」の一つです。季節の手仕事をする上では重要で、頭に入れておいた方が良いことです。

年に4回ある季節の変わり目の立春、立夏、立秋、立冬の前18日間のことをいいます。毎年日にちは前後しますので、気をつけるようにしてください。

2025年の立冬が11月7日(金)なので、前日の11月6日(木)の節分までが土用期間となり、遡ること18日前の10月20日(月)が秋土用の入りとなります。

それぞれ立夏の前が「春土用」、立秋の前が「夏土用」、立冬の前が「秋土用」、立春の前が「冬土用」になります。それぞれについては、下記にありますのでご覧ください。

「春土用」についてはこちら↓↓↓

【季節の指標 雑節「春土用」】春土用にすること!しないこと! 期間:2025年4月17日~5月4日
春土用は、土いじりや草刈りをしない、新しいことを始めることをしない、場所の移動をしないなどがあります。また、季節の変わり目で体調を崩さないように、いか、いんげん豆など「い」のつくもの、白飯、豆腐などの「白」い色のものを食べる風習を紹介。

「夏土用」についてはこちら↓↓↓

【季節の指標 雑節「夏土用」】夏土用にすること!しないこと! 期間:2025年7月19日~8月6日
夏土用は、土いじりや草刈りをしない、新しいことを始めることをしない、場所の移動をしないなどがあります。また、季節の変わり目で体調を崩さないように、うなぎやうりなど「う」のつくもの、なすやごぼうなどの「黒」い色のものを食べる風習を紹介。

「冬土用」についてはこちら↓↓↓

【季節の指標 雑節「冬土用」】冬土用にすること!しないこと! 期間:2025年1月17日~2月2日
冬土用は、土いじりや草刈りをしない、新しいことを始めることをしない、場所の移動をしないなどがあります。また、季節の変わり目で体調を崩さないように、ひじきやピーマンなど「ひ」のつくもの、トマトやいちごなどの「赤」い色のものを食べる風習を紹介。

「土用」の間にしてはいけないこと

「土用」の間は、土公神(どこうじん)という土の神様が、土の中にいるとされるため、やらない方がよいとされることがあります。

①土いじりや草刈りをしない。

②新しいことを始めることをしない。

③旅、移転、引越しなど、場所の移動をしない。

土に関することはしない、また、「土台」とも言いますので、土台を変えないという意味でも、新しいことに挑戦しない、動かないなど、あまりポジティブになる期間ではないような感じがします。どちらかというとネガティブに過ごす期間のような感じがしますが、決してそのようなことではありません。

土いじりをしてはいけないのであれば家の中のことをしたり、新しいことを始めることをしないなら、今までやっていたことをアップデートするとか、移動をしないならWEBでできることをすればよいでしょう。土用だからといってネガティブにならず、考え方を変える良いチャンスと思えば良いのではないかと思います。

ただし、「土用」の間でも「間日(まび)」と言って、土公神が土の中からいなくなる日があり、この日は、上記のこともしていいよという日があります。

2025年秋土用(10月20日~11月6日)の間日は、10月21日、29日、31日、11月2日です。 この日は、土いじりをしても、新しいことを初めても、旅に出ても大丈夫ということです。

「秋土用」の間にすること

「土用」の間というのは、季節の変わり目となり、体調を崩しやすい、不調なことが起きやすいということなので、養生のために食べておいた方がよいというものがあります。

「夏土用の丑の日にうなぎを食べる」のがこれです。秋になる前で夏バテになりがちなので、栄養がつくものということになります。「夏土用」は、「丑の日」に「黒いもの」を食べると良いとされていますので、「うなぎ」を食べます。

では、秋土用には、何を食べたら良いのでしょうか。

秋土用は、「辰の日」に「た」のつくものや「青」のものを食べると良いとされています。

この期間の「辰の日」は、10月26日(日)です。

ちなみに、年4回の土用期間に食べるとよいとされるものとして、「土用餅(餡ころ餅)」、「土用しじみ」、「土用卵」などがあります。どれも栄養の補給ができるものです。

こういった機会でないと、普段なかなか食べないものもあると思います。土用をきっかけに食べてみるのも良いかもしれません。

「た」のつく食べ物を食べる

たい 鯛

鯛のお刺身や少し奮発して金目鯛の煮付けなど。

だいこん 大根

大根といえば、おでん。大根が美味しい季節になります。

大根のお漬物のレシピもあります。↓↓↓

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だいず 大豆

大豆をそのまま食べるとしたら、水煮したもののサラダとか、1週間くらい前から酢大豆を作っておくなどもできます。

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たけのこ 筍

この時期、生はないので、水煮されたものを使って、炊き込みご飯などはいかがでしょうか。

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たけのこいも 筍芋

たけのこ芋
たけのこ芋

筍芋は、ちょうど今が旬です。型崩れしないので、フライにしても美味しいです。

たこ 蛸

たこといったら、たこ焼き。たこ焼きパーティーもいいですね。蛸わさび、蛸キムチなどもあります。

たちうお 太刀魚

真夏が一番脂がのっていて美味しい時期の太刀魚ではありますが、旬は11月まで続きます。まだまだ美味しい太刀魚ですので、お刺身もよし、焼くもよし、揚げるもよしです。

たまねぎ 玉葱

玉葱がメインのオニオングラタンスープはいかがでしょう。寒い時期には身体が温まります。

たら 鱈

鱈といったら、お鍋です。最近では、1人鍋も材料が売っていて便利です。




「青」い色の食べ物を食べる

さば 鯖

鯖寿司20231123
2023年11月23日 鯖の棒寿司 風土

最近では、コンビニエンスストアでパックになっている調理されたものの中に、「鯖味噌」があります。それでも十分だと思います。

さんま 秋刀魚

秋は、秋刀魚の塩焼きが何よりのご馳走です。

なす 茄子

なす
秋なすの万願寺とうがらし味噌

秋なすは、何にしても美味しいですね。万願寺とうがらし味噌和えにしました。

ブルーチーズ

好き嫌いが激しいのかもしれませんが、パスタにしたり、パンにつけて焼いたり、私はチーズ系の料理なら比較的何でもブルーチーズを入れてしまいます。チーズだけのお料理が少しランクアップした感じになります。こちらから人気のブルーチーズをお取り寄せできます。↓↓↓

ブルーベリー

ブルーベリー20220628
2022年6月28日 まだ熟していないブルーベリー

夏が旬のブルーベリーですが、今は便利ないつでも食べられる冷凍のブルーベリーがあります。生には勝てませんが、味はまったく劣らないです。そのまま食べてもいいし、ヨーグルトに混ぜてもいいし、とても便利です。

2025年「秋土用」のスケジュール

いやいや、そういわれても、頭の中で整理できないよ…という方のために、秋土用のスケジュールを整理しました。

10月20日(月) 土用

10月21日(火) 間日 普通に過ごしましょう

10月22日(水) 土用

10月23日(木) 土用

10月24日(金) 土用

10月25日(土) 土用 

10月26日(日) 土用 辰の日 「た」のつくものや「青」いものを食べましょう

10月27日(月) 土用

10月28日(火) 土用 

10月29日(水) 間日 普通に過ごしましょう

10月30日(木) 土用

10月31日(金) 間日 普通に過ごしましょう

11月 1日(土) 土用

11月 2日(日) 間日 普通に過ごしましょう

11月 3日(月・祝) 土用

11月 4日(火) 土用

11月 5日(水) 土用

11月 6日(木) 土用 

秋土用の時期は、草が大量に生えてくる時季でも、急に育つ時期でもないので、草取りなどは、土用が始まる前にしておけば、しなくても大丈夫です。気になるようでしたら、間日に行いましょう。ポジティブに考えれば、何でもありません。

明日はどんな手仕事する?

「土用」がくることを嫌がる方もいます。ただ、昔からの季節の変化をつかむための目安に過ぎません。「季節の変わり目」には、よく体調を崩すといわれます。それです。しかも、近年、気候がかなり変化をしており、暦通りに季節は過ぎていかなくなっています。

とにかく、土用のことはあまり気にせず、美味しいものをたくさん食べて、今の気候に合わせられるような身体作り、体力作りをしておくのがよいのでしょう。

季節の変わり目がいつかわかならい日々が続いておりますが、みなさまどうぞご自愛くださいませ。

冬に向けて、脂肪をたくさんつけておきましょう。

それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

明日が素敵な1日になりますように。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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