萩のいけ方・飾り方のコツ
萩のいけ方・飾り方のコツ
萩の花は、垂れているお花(垂れ物)が大半なので、茎を上に向けていけるというよりは、茎を垂らしていけることが多くなります。一部立ち上って咲くタイプの萩もあります。
茎を垂らしていけるということは、背の高い花器にいけて上から垂らすか、吊るされている花器を使っていけるのがおすすめです。
壁掛けなどの器に挿し、垂らしていけるのも良いでしょう。
萩のおすすめの花器
垂れ物のお花は、お花は垂らして飾るのが一番綺麗です。垂撥(すいはつ)に飾るのが素敵です。
こちらからお取り寄せができます。↓↓↓
このすいはつには、水入れがついていないようなので、水入れを別でお買い求めいただくと良いかもしれません。
もっと知りたい「萩」の魅力
それでは、萩をいけるコツがわかったところで、萩のことをもっと好きになって、もっと上手にいけられるようになりましょう。
萩とは
「萩(はぎ)」という名前は、マメ科ハギ属のお花の総称になります。
萩の種類の詳細は、下記「萩の品種」をご覧ください。
萩の別名
「庭見草(にわみぐさ)」
「野守草(のもりぐさ)」
「初見草(はつみぐさ)」
萩の原産
東アジアが原産です。
萩の科属
マメ科ハギ属。
萩の分類
落葉低木樹。
萩の系統
一部立ち上って咲く品種もございますが、萩の花は「垂れ物」という仲間に入ります。
萩の歴史
『万葉集』(7~8世紀後半に編纂。奈良時代末期)には、141首納められており、万葉集の草木類を詠んだ句の中では、一番多く詠まれています。それだけ、当時人気があったとされます。
萩のお花の名前の由来
「萩」とは、「生え芽(はえき)」という意味で、毎年古い株から芽を出すので、この名が付いたとされます。
また、秋の草花の代表として、秋に花が咲くという意味から、秋に草冠をつけて「萩」と書き、「はぎ」と読ませたとされます。平安時代の『和名抄(わみょうしょう)』には、すでにこの字が使われていました。
萩の自生場所
山野にごく普通に生えています。
萩の樹高
約1~3メートル。
萩の根
萩の根は、煎じて、めまいやのぼせの薬として使われてきました。
萩の枝
萩の枝は、葉をすべて落として、枝だけをまとめて、箒としても使われています。
萩の葉
丸に近い楕円形。丸い葉の丸葉萩という品種もあります。
萩の開花時期
品種や地域や場所により違い、5月上旬~10月下旬に咲きます。
萩の花径
長さ1センチほどと小さい。
萩の花びら
豆のような蝶形花。
萩の花の色
花の色は、白、紅紫色、赤紫色などがあります。
萩の花の咲き方
萩は垂れ物といい、枝が垂れて、そこから花が咲くタイプがほとんどです。一部、立ち上って咲くタイプもあります。
萩の花言葉
「柔軟な精神」
「思案」
「前向きな恋」
「内気」
「物思い」
萩の品種
マメ科ハギ属の品種をまとめてみました。
エゾヤマハギ 蝦夷山萩
マメ科ハギ属。ヤマハギの母種。蝦夷と付きますが北海道だけでなく、日本全国に自生します。落葉低木樹。樹高約1.5~2メートル。開花時期7~9月。花径約1センチ。花の色は紅紫色。
キハギ 木萩
マメ科ハギ属。落葉低木樹。別名ノハギ、マルバキハギ。花の色は白地に紫がポイント。
シラハギ 白萩
マメ科ハギ属。ミヤギノハギの変種。落葉低木樹。花の色は白。樹高1.5~2メートル。開花時期7~9月。花径1~1.5センチ。
ダルマハギ 達磨萩
マメ科ハギ属。日本原産。早咲きの萩で、5月に開花し、上手に刈り込むと、もう一度8月下旬から9月上旬に咲きます。葉が丸いため、だるま萩と呼ばれます。花の色は赤紫。
ノハギ 野萩
→「キハギ」をご覧ください。
マルバハギ 丸葉萩
マメ科ハギ属。落葉低木樹。樹高約1~3メートル。枝は垂れずに立ち立ち上ります。垂れ物ではありません。葉が丸いタイプの萩。開花時期は8~10月。花の色は紅紫。花の茎が短く、まとまって咲くのが特徴です。
ミヤギノハギ 宮城野萩
マメ科ハギ属。
名前の由来は、宮城県に多く自生することからこの名が付いたとされます。宮城県の県花に指定されています。関東でもよく見られる萩の種類です。
枝は長く、よく垂れる萩。開花時期は6月~9月。花の色は紅紫色。
ミヤマハギ 深山萩
マメ科ハギ属。山の奥深くに生息する萩。
ヤマハギ 山萩
マメ科ハギ属。
秋の七草などでいわれる一般的な萩の花。「萩(ハギ)」といったら、「ヤマハギ」のことをいう。
母種がエゾヤマハギ。落葉広葉樹。樹高約1~3メートルと低木。枝はあまり垂れない。開花時期は6~9月。花の色は、紅紫色。『万葉集』に詠まれているほど、古くから存在する品種です。
萩と名のつく別の品種
萩という名は付きますが、ハギ属ではないお花たちの紹介です。
アレチヌスビトハギ 荒地盗人萩
マメ科シバハギ属。アレチヌスビトハギは草花です。
北アメリカ原産。多年草。開花時期は、9月~10月。花の色は紅紫色。
センダイハギ 先代萩・仙台萩・千代萩
マメ科センダイハギ属。センダイハギは草花です。
北海道にも自生。多年草。開花時期は、5月中旬~。北海道では7月に開花。花の色は黄色。
ムラサキセンダイハギ
マメ科ムラサキセンダイハギ属(バプテシア属)。ムラサキセンダイハギは草花です。
別名バプテシア。原産は北アメリカ。多年草。開花時期は5月~8月。花の色は青紫。
もっと知りたい萩のエピソード「おはぎ」
秋のお彼岸に供える「おはぎ」。
このお彼岸に食べるおはぎは、食べる頃に萩の花が咲くからというで「萩餅(はぎもち)」が「御萩餅(おはぎもち)」になり「御萩(おはぎ)」と呼ばれるようになりました。
「おはぎ」についてはこちら ↓↓↓
秋の七草の1つ「萩」
萩は、秋の七草の1つです。
萩の他、藤袴、葛、女郎花、すすき、桔梗、撫子など「秋の七草」と四季の七草はこちら ↓↓↓
お花の関連記事
◆「お花の種類の名前一覧」のまとめ記事はこちら ↓↓↓
◆「お花の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓
季節の手仕事の関連記事
◆「季節の手仕事カレンダー」はこちら ↓↓↓
◆「食材別の季節の手仕事」についてのまとめ記事はこちら ↓↓↓
◆「和菓子の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓
◆「暦としつらえの季節の手仕事」についてのまとめ記事はこちら ↓↓↓
◆「お花の季節の手仕事」についてのまとめ記事はこちら ↓↓↓
◆「おすすめの食材店と旬の食材探しで訪れたい道の駅」のまとめ記事はこちら ↓↓↓
コメント