【季節の花図鑑「萩(はぎ)」】もっと知りたいいろいろな種類の萩の魅力!萩のいけ方、飾り方のコツも伝授

 9月に咲く花




萩のいけ方・飾り方のコツ 

萩のいけ方・飾り方のコツ

萩の花は、垂れているお花(垂れ物)が大半なので、茎を上に向けていけるというよりは、茎を垂らしていけることが多くなります。一部立ち上って咲くタイプの萩もあります。

茎を垂らしていけるということは、背の高い花器にいけて上から垂らすか、吊るされている花器を使っていけるのがおすすめです。

壁掛けなどの器に挿し、垂らしていけるのも良いでしょう。

萩のおすすめの花器

垂れ物のお花は、お花は垂らして飾るのが一番綺麗です。垂撥(すいはつ)に飾るのが素敵です。

こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

このすいはつには、水入れがついていないようなので、水入れを別でお買い求めいただくと良いかもしれません。

もっと知りたい「萩」の魅力

それでは、萩をいけるコツがわかったところで、萩のことをもっと好きになって、もっと上手にいけられるようになりましょう。

萩とは

「萩(はぎ)」という名前は、マメ科ハギ属のお花の総称になります。

萩の種類の詳細は、下記「萩の品種」をご覧ください。

萩の別名

「庭見草(にわみぐさ)」

「野守草(のもりぐさ)」

「初見草(はつみぐさ)」

萩の原産

東アジアが原産です。

萩の科属

マメ科ハギ属。

萩の分類

落葉低木樹。

萩の系統

一部立ち上って咲く品種もございますが、萩の花は「垂れ物」という仲間に入ります。

萩の歴史

『万葉集』(7~8世紀後半に編纂。奈良時代末期)には、141首納められており、万葉集の草木類を詠んだ句の中では、一番多く詠まれています。それだけ、当時人気があったとされます。

萩のお花の名前の由来

「萩」とは、「生え芽(はえき)」という意味で、毎年古い株から芽を出すので、この名が付いたとされます。

また、秋の草花の代表として、秋に花が咲くという意味から、秋に草冠をつけて「萩」と書き、「はぎ」と読ませたとされます。平安時代の『和名抄(わみょうしょう)』には、すでにこの字が使われていました。

萩の自生場所

山野にごく普通に生えています。

萩の樹高

約1~3メートル。

萩の根

萩の根は、煎じて、めまいやのぼせの薬として使われてきました。

萩の枝

萩の枝は、葉をすべて落として、枝だけをまとめて、箒としても使われています。

萩の葉

萩の葉20220624長泉店近く
2022年6月24日 

丸に近い楕円形。丸い葉の丸葉萩という品種もあります。

萩の開花時期

品種や地域や場所により違い、5月上旬~10月下旬に咲きます。

萩の花径

長さ1センチほどと小さい。

萩の花びら

豆のような蝶形花。

萩の花の色

花の色は、白、紅紫色、赤紫色などがあります。

萩の花の咲き方

萩は垂れ物といい、枝が垂れて、そこから花が咲くタイプがほとんどです。一部、立ち上って咲くタイプもあります。

萩の花言葉

「柔軟な精神」

「思案」

「前向きな恋」

「内気」

「物思い」




萩の品種

マメ科ハギ属の品種をまとめてみました。

エゾヤマハギ 蝦夷山萩

マメ科ハギ属。ヤマハギの母種。蝦夷と付きますが北海道だけでなく、日本全国に自生します。落葉低木樹。樹高約1.5~2メートル。開花時期7~9月。花径約1センチ。花の色は紅紫色。

キハギ 木萩

マメ科ハギ属。落葉低木樹。別名ノハギ、マルバキハギ。花の色は白地に紫がポイント。

シラハギ 白萩

白萩20230923大社町
2023年9月23日
白萩20241010山口歯科向かい
2024年10月10日

マメ科ハギ属。ミヤギノハギの変種。落葉低木樹。花の色は白。樹高1.5~2メートル。開花時期7~9月。花径1~1.5センチ。

ダルマハギ 達磨萩

マメ科ハギ属。日本原産。早咲きの萩で、5月に開花し、上手に刈り込むと、もう一度8月下旬から9月上旬に咲きます。葉が丸いため、だるま萩と呼ばれます。花の色は赤紫。

ノハギ 野萩

→「キハギ」をご覧ください。

マルバハギ 丸葉萩

丸葉萩20170911伊東
2017年9月11日

マメ科ハギ属。落葉低木樹。樹高約1~3メートル。枝は垂れずに立ち立ち上ります。垂れ物ではありません。葉が丸いタイプの萩。開花時期は8~10月。花の色は紅紫。花の茎が短く、まとまって咲くのが特徴です。

ミヤギノハギ 宮城野萩

宮城野萩20230923大社町
2023年9月23日 
宮城野萩20230923大社町
2023年9月23日
宮城野萩20220925大社町
2022年9月25日

マメ科ハギ属。

名前の由来は、宮城県に多く自生することからこの名が付いたとされます。宮城県の県花に指定されています。関東でもよく見られる萩の種類です。

枝は長く、よく垂れる萩。開花時期は6月~9月。花の色は紅紫色。

ミヤマハギ 深山萩

マメ科ハギ属。山の奥深くに生息する萩。

ヤマハギ 山萩

きょうざんぼう20220824
2022年8月24日 

マメ科ハギ属。

秋の七草などでいわれる一般的な萩の花。「萩(ハギ)」といったら、「ヤマハギ」のことをいう。

母種がエゾヤマハギ。落葉広葉樹。樹高約1~3メートルと低木。枝はあまり垂れない。開花時期は6~9月。花の色は、紅紫色。『万葉集』に詠まれているほど、古くから存在する品種です。

萩と名のつく別の品種

萩という名は付きますが、ハギ属ではないお花たちの紹介です。

アレチヌスビトハギ 荒地盗人萩

マメ科シバハギ属。アレチヌスビトハギは草花です。

北アメリカ原産。多年草。開花時期は、9月~10月。花の色は紅紫色。

センダイハギ 先代萩・仙台萩・千代萩

マメ科センダイハギ属。センダイハギは草花です。

北海道にも自生。多年草。開花時期は、5月中旬~。北海道では7月に開花。花の色は黄色。

ムラサキセンダイハギ

マメ科ムラサキセンダイハギ属(バプテシア属)。ムラサキセンダイハギは草花です。

別名バプテシア。原産は北アメリカ。多年草。開花時期は5月~8月。花の色は青紫。

もっと知りたい萩のエピソード「おはぎ」

秋のお彼岸に供える「おはぎ」。

このお彼岸に食べるおはぎは、食べる頃に萩の花が咲くからというで「萩餅(はぎもち)」が「御萩餅(おはぎもち)」になり「御萩(おはぎ)」と呼ばれるようになりました。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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