春に大きなお花を咲かせる芍薬。大きなお花なので目を引きます。その芍薬の育つ姿や、似ているお花「牡丹」との違いを紹介します。
ここではお花の本には載っていない、芍薬が育つ姿、芍薬を綺麗に見せるためのいけ方や飾り方コツなどを紹介していきます。
芍薬のお花の出生(芍薬が育つ姿)
芍薬の芽が出る姿
芽が出てきました。毎年、芍薬の赤い芽を見ると春が来たことを感じます。


芍薬の茎が伸びる姿
芍薬は、赤いまま茎が伸びていきます。




芍薬の花がつぼみになる姿
つぼみが出る頃には、葉はもちろん、茎も緑色に変わってきます。

丈も70cmほどに伸び、つぼみがたくさん出来始めました。


蕾は、3センチ程です。まだ硬い蕾です。
芍薬の花が咲く姿

硬かったつぼみから、まもなく開花します。

全開してきました。

花が終わると、秋には葉も枯れ、土から2~3センチのところで切り落とすと、そのあとは休眠に入ります。
開花の日にちの推移
芍薬が開花すると写真に撮っているので、その推移の比較です。年々開花が早くなってきているのがわかるかと思います。
2017年5月15日

2020年5月14日

2022年5月6日

2023年4月28日

2024年4月30日

どの種類のお花も同じことが言えるのですが、開花時期が4~5年前とでは、随分変わってきています。
芍薬のいけ方・飾り方のコツ

芍薬ののいけ方・飾り方のコツ
芍薬は、開花するとお花が重くなります。茎で支えられてはいますが、長く使うと安定感が悪くなります。特に、フラワーアレンジなどでオアシスに挿す際には、1度で挿すことと深めに挿す必要があります。いけばななどで長く使う以外は、安定感のある長さで飾るのが良いでしょう。
茎が折れてしまったりしたら、短く切って小さな器に入れて飾っても綺麗です。
いけばなでの芍薬のいけ方
いけばなでいける際には、むやみに葉を取らないことです。芍薬は葉がもさもさしていますので、取ってしまいたくなりますが、足元までついていることが芍薬らしさとなります。むやみに葉を取らないとうに気を付けましょう。
芍薬の水揚げ
芍薬の水揚げは、切り口を火で焼きます。水をたくさん吸いますので、たっぷりのお水に浸けてあげましょう。
芍薬におすすめの花器
芍薬は、葉をつけたまま、ガラスの花器に飾るのが綺麗です。
お花が重い芍薬をいけても安定感のあるガラスの花器です。こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

もっと知りたい「芍薬について」
それでは、芍薬をいけるコツがわかったところで、芍薬のことをもっと好きになって、もっと上手にいけられるようになりましょう。
芍薬の英名
「Peony(ピオニー)」
欧米では、牡丹も芍薬も同じ「ピオニー」と言い、中国や日本のように、分けられてはいません。
芍薬の原産
中国北部からモンゴル付近が原産。
芍薬の科属
ボタン科ボタン属。
芍薬の分類
多年草。
芍薬の歴史
平安時代より前に中国から渡来したと言われています。
園芸が盛んになった江戸時代の元禄文化の頃には、芍薬も盛んに品種改良され、人気となりました。
芍薬のお花の名前の由来
姿がしなやかで優しいさまを表す「綽約(しゃくやく)」という言葉が由来とされています。
芍薬の草丈
約50~70センチ。
芍薬の葉

3方に分かれた3枚葉、もしくはあろ2枚ついた5枚の葉になります。
1枚の葉の長さは、約10センチとなります。
芍薬の開花時期
4月下旬~5月中旬。
芍薬の開花期間
約1週間。
芍薬の花径
約12~15センチ。
芍薬の花びら
一重咲き、二重咲き、半八重咲き(花びらが一重咲きより多く八重咲きより少ない)、八重咲き、雄しべが花弁化した翁咲きや、翁咲きよりも中がこんもりと丸型になり外側に一重の花びらが咲く冠咲き、こんもりと丸型に咲くてまり咲きなどがあります。
一重咲き

八重咲き

芍薬の花の色
濃いピンクが主流ですが、白や赤もあります。

芍薬の栽培方法・注意
9月下旬に植え替え、株分けをしてあげましょう。やり方は以下の通り。
①土を落とします。
②根を残し、茎を2センチくらい残して切ってしまいます。
③茎を3本づつくらいに分けます。
➃切り口に殺菌剤をぬってあげます。
⑤10号鉢くらいの大きさの鉢に植えます。赤玉6腐葉土4の割合。ほんの少し茎が出ていれば大丈夫です。
芍薬のエピソード
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
私が小学校2年生の時の担任の先生がいつも先生自身に例えて言っていた言葉です。当時はそのお花の違いなどは解らずにいましたが、小学校2年生の時のことを、今でも鮮明に覚えているほど、私にとっては非常に印象深い言葉だったのだと思います。先生が冗談交じりで繰り返しおっしゃっていたとはいえ、とても愉快でチャーミングな先生でした。常に心に留めておきたい言葉であることは、確かです。
芍薬と牡丹との違い・見分け方

芍薬と牡丹は、とてもよく似ています。
お花だけ見ると、見分けがつけ難いですが、決定的な違いがあります。それは、「芍薬」は「草もの」で、「牡丹」は「木もの」ということです。
「草もの」、「木もの」って何?と思いますよね。
「草もの」とは、茎も葉も花も全部が「草の植物」です。「木もの」は、茎や枝が「木の植物」です。例えば、チューリップは草の植物ですが、桜は木の植物です。
芍薬は、毎年、芽が出て、茎が伸び、葉が出て、花が咲き、枯れてしまいます。草の植物です。
牡丹は、元々ある木から茎や葉が出て花を咲かせます。木の植物です。
これが決定的な芍薬と牡丹の違いです。お花を見るよりも、茎が草か木かで違いますので、茎を見ると良いでしょう。
そうはいえ、葉・開花時期・色にも違いはあります。
葉は、芍薬は1枚の葉が3方向に分かれたそれぞれが細長いもの(幅約2~3センチ、長さ約10センチ)で、牡丹はもみじのような手形のような形です。
開花時期は、牡丹が早く、牡丹が枯れた頃に芍薬が咲き始めます。
色は、牡丹が赤に近いのに対し、芍薬は濃いピンクです。
逆に、海外での表現になると、芍薬も牡丹も「PEONY」で一括りにされてしまいます。
芍薬の品種
品種はあいうえお順となります。
◆アメリカ
一重咲き。
◆キャロル
冠咲き。
◆クリスタルビューティー
八重咲き。
◆恋唄
てまり咲き。
◆コーラルキング
一重咲き。
◆サラ・ベルナール
てまり咲き。
◆シザレア
半八重咲き。
◆スカーレットオハラ
雄しべが発達し、金色に見えるタイプ。
◆たきのよそおい 滝の粧
八重咲き。
◆ドクターアレキサンダーフレミング
冠咲き。
◆富士
翁咲き。
◆ボール・オブ・ビューティー
雄しべが発達し、金色に見えるタイプ。
◆ホワイトキャップ
翁咲き。
◆ヤマシャクヤク 山芍薬
二重咲き。花粉がクリーム色。花のボリュームがあります。
◆ルーズベルト
八重咲き。
◆レッドグレーズ
てまり咲き。
◆レッドチャーム
翁咲き。
◆レッドレッドローズ
半八重咲き。
明日どんな手仕事する?
500組ほどのウエディングのブーケを作りましたが、芍薬のブーケだけは、作り手泣かせのブーケです。結婚式当日に、同じ開花具合で咲かせるのは、本当に大変です。式の1週間前くらいは、毎日ヒヤヒヤしたものです。
また、出来上がっても、ブーケが非常に重いのです。こんなに重いブーケを花嫁さんに持たせるなんてと思います。でも本人希望ということがほとんどなので、重い旨は事前にお伝えはします。
一生に一度の晴れ舞台ですので、失敗はあり得ないお仕事なのですが、式が始まれば、そんなことも忘れて、嬉しい気分になる、ブーケを作るお仕事は、最高にやりがいのあるお仕事です。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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