【季節の花図鑑「連翹(れんぎょう)」】もっと知りたい連翹の姿!垂れる連翹や垣根に使われている連翹の姿

 3月に咲く花

連翹と言ったら、垂れ下がる枝に黄色い花が咲くという印象と、お家の垣根にされているのをよく見かける印象です。

いけばなでは枝が垂れる姿を見せることが多いのですが、一般的には垣根用に綺麗に刈り込まれている印象の方が強いのではないでしょうか。

その2つの面を持つ、連翹を紹介します。

ここではお花の本には載っていない、連翹を綺麗に見せるためのコツや連翹を長持ちさせるための下処理の方法や連翹の扱い方やいけ方・飾り方のコツなどの情報をお伝えしていきます。




連翹のいけ方のコツ

いけばなでの連翹のいけ方のコツ

①連翹の枝は、枝の中が空洞となっており、通用物という扱いとなります。故にタメ(枝を好きな方向に曲げること)が効きません。太い枝は、枝を水につけて柔らかくしてペンチで優しく潰すと少しだけタメることができます。細い枝は全くタメることができません。折れますので注意してください。

②葉物に表裏があるように、枝物にも表裏があります。お花の開花する方向や太陽が当たっていたと思われる方向が表になります。花の咲き方をしっかり見極めましょう。

③なびき枝を使い、連翹らしいの垂れる姿を表現しましょう。なびき枝は、一瓶の中では1ヶ所にしましょう。真の後あしらい、副、真前、体のどこかで使います。

中研20080410
2008年4月10日 上段流し

連翹の水揚げ

連翹は、あまり水揚げが良くありません。

枝を切る際には、必ずお水の中で切ってあげましょう。

連翹のおすすめの花器 

いけばなのように活けこむのではなく、普段用にお宅に連翹を飾るなら、細長く、口が小さく安定したガラスの花器はいかがでしょうか。連翹を数本入れるだけで素敵に飾ることができると思います

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連翹の種類

連翹は、大きく分けて4つの種類があります。お花屋さんなどで売っている連翹の殆んどが、「朝鮮連翹」です。

支那連翹

連翹20250328うち
2025年3月28日

中国原産。花と葉が一緒に出ます。

朝鮮連翹

連翹長泉20220320
2022年3月20日 長泉

朝鮮原産。花が散った後に、葉が出てきます。花弁が長いのが特徴です。

大和連翹

日本原産。花が散った後に、葉が出てきます。花弁が丸いのが特徴です。

小豆島連翹

日本原産。花と葉が一緒に出てきます。

もっと知りたい「連翹(れんぎょう)」について 

連翹みねた20220409
2022年4月9日

それでは、連翹をいけるコツがわかったところで、連翹のことをもっと好きになって、もっと上手にいけられるようになりましょう。

連翹の別名

「鼬草(いたちぐさ)」「いたちはぜ」

連翹の原産

中国原産。

連翹の科属

モクセイ科レンギョウ属。

連翹の歴史

日本には薬用として平安時代に渡来したと言われています。連翹の果実を乾燥したものを漢方では「連翹」といい、使われています。

連翹のお花の名前の由来

漢名の「連翹」の音読みが由来。枝に花がたくさんついている形が鳥の羽を広げたようなので、この名がついたとされます。

連翹の葉

紅葉した連翹の葉20241118うち
2024年11月18日 紅葉した連翹の葉

連翹の葉は、春から夏には緑色をしていますが、秋になると紅葉し、冬には落葉します。

紅葉した色合いが綺麗なため、紅葉した枝葉もいけばなやアレンジなどには使われます。

連翹のつぼみ

うちの連翹20230323
2023年3月23日

連翹の開花時期

2月下旬から4月上旬に開花。

連翹の花径

約2センチ。




連翹の花の色

うちの連翹20230323
2023年3月23日

花の色は、黄色。

連翹の花の特徴

連翹岩本山20240401
2024年4月1日 支那連翹 

連翹と言ったら、垂れるのが特徴ですが、短くして垣根などに使われていることが多いです。垣根として、短く使われていて、3月くらいに黄色の花が咲いているのが、連翹です。

連翹の花言葉

「集中力」

「希望」

「希望の実現」

「深情け」

連翹の季語

春。

連翹のエピソード

彫刻家や詩人の『智恵子抄』で有名な高村光太郎が、生前連翹が好きで、彼の命日である4月2日を「連翹忌」としています。

連翹のおすすめスポット

静岡県御殿場市内「農面道路」

連翹御殿場20170413
2017年4月13日 御殿場
連翹御殿場20220402
2022年4月2日 御殿場
連翹御殿場20220402
2022年4月2日 御殿場

御殿場市内の南から街中までを走る通称「農面道路」。

その農面道路の二子付近に、「これぞ連翹」という咲き方をした場所があります。

2メートルほどある石垣の上に連翹が咲いて、そこから伸びた枝が垂れ下がって、横幅20メートルほどの、連翹のカーテンができます。連翹の枝の垂れ下がる特徴を見ることができます。

また、垂れ下がるだけでなく、連翹は地面に着くと持ち上がって咲きます。地面についたところから、根がつきます。不思議なお花です。ここはアスファルトなので根はつきませんが、花が上を向く姿は、年によっては見ることができますので、じっくり見てみてください。

明日はどんな手仕事する?

いけばなのお生花(しょうか)で連翹をいけるのは、非常に難しいといわれています。いけばなのお稽古で、1年に同じお花を何度もお稽古することは、お花のシーズンがすぐに終わってしまうため難しく、1度お稽古しても次は来年…などということが当たり前です。そうすると、その花によって活け方が違うお生花は、どれもなかなか覚えていられないとこが多いです。春の枝ものの中でも、一番難しいと思われる連翹は、苦手な方が多いのかもしれません。

私は、そんな時、必ずこの御殿場の垂れ下がっている連翹の姿を思い出します。出生を生かしていけるお生花は、それぞれが咲いている姿を思い浮かべながらいけるのが、一番です。

みなさん、そのお花がどのように咲いているかを見たことがないということが多いです。私はたまたま、少し田舎に住んでいるため、それらを見ることができます。生徒さんたちにも、それが自分の得になることを伝えています。

ぜひとも、このような貴重なお花たちの本当の姿を見ていただき、お稽古にお役立ていただければと思います。

それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

明日が素敵な1日になりますように。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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