【季節の指標 二十四節気、七十二候「立秋(りっしゅう)」】期間:2025年8月7日~22日

 8月にしたい手仕事




立秋とは

二十四節気のひとつで、暦の上での秋のはじまりです。

ヒグラシが鳴き始めたり、入道雲が減り、秋の雲に変わってきます。

夏の疲れが出る頃でもあります。体調には気をつけましょう。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは

二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽年を太陽の黄経に従って24等分して、季節の指標となるのに用いる語になります。中国より伝わったもので、その等分点を名付けているのが、この二十四節気です。

暦の上での四季は、これで分けられています。

二十四節気は、月の満ち欠けに応じて日にちが変わるため、節気の第1日目の日にちがその年により前後します。

1つの節気は、約15日間です。

立秋の七十二候

七十二候(しちじゅうにこう)とは

七十二候(しちじゅうにこう)とは、元々中国で考案されたものを、江戸時代に日本に合わせて作り変えられたものです。旧暦で1年を72に分けた5日間または6日間を1候とし、その時候の天気や動植物の生態の微妙な変化を示したものです。季節と上手に付き合いながら暮らす様が、それぞれの言葉に著されています。

地球温暖化により、多少のずれは感じられることもありますが、ほぼその時期にその事が起きる七十二候は、季節を気が付かせてくれる「季節のお知らせ」とでもいうのでしょうか。

初候「涼風至(りょうふういたる)」8月7日~11日

夕暮れ時になると、涼しい風が立ち始める頃ということです。

次候「寒蝉鳴(かんせんなく)」8月12日~16日

蜩(ひぐらし)が鳴き始める頃ということです。ひぐらしの鳴き声を聞くと秋を感じますね。

末候「蒙霧升降(もうむしょうごう)」8月17日~22日

深い霧が立ちこめる頃ということです。

立秋の頃に旬を迎える食べ物「みょうが」

生い茂った生姜のような葉の足元に、小さなみょうがが芽を出します。

素麺や冷奴の薬味にするだけでなく、みょうがを使ったお料理も贅沢です。

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立秋の頃に食べる和菓子「葛菓子(くずがし)」

秋の七草のひとつ、「葛」。

お菓子として使う「葛粉」は、葛の根から採るデンプンです。

葛粉を使ったお菓子としては、「葛切り」「葛まんじゅう」「葛餅」などがあります。

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立秋の頃に咲くお花 「秋の七草」

「春の七草」は有名ですが、「秋の七草」を全部言える方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。

「秋の七草」は、「春の七草」のように食べられる草ではなく、観賞用のお花です。

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立秋の頃のしつらえ「秋のしつらえ」

秋の壁掛けアレンジ20170818
2017年8月18日 額縁にアレンジした壁掛けの秋のお花

季節が変わりましたので、夏のしつらえから秋のしつらえに変えます。

まずは、床の間の掛け軸と玄関の絵。うちでは、これは母の仕事。季節が変わるたびに変えています。季節を気にしている私でも、知らない間に変わっていることもよくあります。

掛け軸も絵も、通年のものを掛けておくのもよいですが、季節ごとに変わるのも、雰囲気が変わっておすすめです。

お花を飾る花器たちも、夏に使っていたガラスや白い陶器などから、秋らしい磁器のものや籠などに変えていきます。

衣類やリネンなどは、さすがにまだ暑い日も続いておりますので、もう少ししてからでしょうか。でも、準備をしておくのは、よいでしょう。

庭や畑も、土用が終わったばかりですので、秋の収穫に向けて、草取りや庭掃除をしておきたいところです。

秋は、手仕事が増える時期です。できることは、今のうちにやってしまいましょう。

秋のスワッグ20170823生徒さん作品
2017年8月23日 秋のスワッグ(生徒さんの作品)

京都の竹製品専門店の「小菅」さんの花入れです。秋のしつらえにぴったりです。こちらからお取り寄せできます。↓↓↓

明日はどんな手仕事する?

暦の上では秋を迎えました。

畑のスイカがまだ成長している最中だというのに、山では、もう若い栗がなり始めています。

栗は、美味しいけど、食べるのが面倒という方も多いと思います。自分で作ると美味しくて感動します。今年も、何か新たなる栗のデザートを作りたいです。

食欲の秋、たくさんの旬のものを食べられるのが楽しみです。

それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

明日が素敵な1日になりますように。

次の二十四節気「処暑(しょしょ)」

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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