【季節の手仕事「橘(たちばな)」】と【季節の花図鑑「花橘(はなたちばな)」】食べる橘と花としての橘

「橘(たちばな)」は、ミカン科の柑橘類の食物がなる植物です。

食物としてはもちろん、実がなる前に咲く花も「花橘(はなたちばな)」として有名です。

1つの植物に間違いはないのですが、2つの方向から「橘(たちばな)」に迫ります。




柑橘類の食べる「たちばな」の魅力

現在の温州みかんが品種改良され過ぎて、とても甘くて酸味もない美味しい味になってしまっています。「たちばな」は、歴史は古く柑橘類の原種と言われるほどなので、酸味も強く、現在の柑橘類に比べると、人気は少ないのかもしれません。

たちばなの別名

「ヤマトタチバナ」

「ニッポンタチバナ」

たちばなの原産

古くから日本に自生。日本のすべての柑橘の原種と言われています。

たちばなの科属

ミカン科ミカン属。

たちばなの分類

常緑小高木樹。

たちばなの自生地

海岸に近い山地に自生。

和歌山県、三重県、山口県などが有名。

山口県萩市などに自生しているものは、国の天然記念物に指定されています。

地元、静岡県沼津市の戸田地区にも自生しており、国内最北の自生地とされています。

たちばなの歴史

日本最古の柑橘と言われ、『古事記』(712年編纂。奈良時代初期)にも記録が残っています。

『万葉集』(奈良時代末期に編纂)には、たちばなの花を薬玉にする歌があります。

たちばなの樹高

約2~4メートル。

たちばなの葉

たちばなの葉は、絵に描いたような、先が尖った楕円形です。みかんの葉と同じです。

たちばなの葉は常緑なことから、いつまでも変わらない永遠を意味します。

たちばなの実のサイズ・大きさ・重さ

金柑よりは大きいですが、温州みかんよりは小さなサイズとなります。

たちばなの外皮色

黄金色やオレンジ色と表現されます。

たちばなの実の色

オレンジ色。

たちばなの特徴

たちばなは、常緑で冬にも葉を落とさず、長年(毎年のように)たくさんの実をつけることから、不老長寿を願う植物として、「永遠の繁栄」の象徴とされています。

そのため、ひなまつりに飾る雛人形にも、橘の花が飾られています。




たちばなの花「花たちばな」の魅力

柑橘類の花が咲く時期というのは非常に短い期間ですが、奈良時代や平安時代の方々は、この非常に短い期間の花の姿を見逃さずに、「花たちばな」として、観賞用の花にしてしまいました。

花が終わると、食用の「たちばな」として育てられていきます。

花たちばなの開花時期

4月~5月頃。

花たちばなの花径

約2~3センチほど。

花たちばなの花びら

一重咲き。5枚。

花たちばなの花の色

真っ白。

花たちばなの花の咲き方

下を向いて咲きます。

花たちばなの花の香り

甘い香りがします。

この花たちばなの甘い香りにそそられて、ホトトギスがやってきます。

花たちばなが綺麗に咲くおすすめの場所

◆平安神宮 太極殿

京都府京都市左京区。太極殿に座る天皇から見て、右にたちばな「右近の橘」、左に桜「左近の桜」が植えられています。

◆京都御所 紫宸殿

京都府京都市上京区。紫宸殿に座る天皇から見て、右にたちばな「右近の橘」、左に桜「左近の桜」が植えられています。

花たちばなの季語

「たちばな」の季語は晩秋ですが、「花たちばな」の季語は仲夏です。

花たちばなの花言葉

「追憶」

たちばなのおすすめの逸品

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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