【季節の指標 二十四節気、七十二候「小雪(しょうせつ)」】期間:2025年11月22日~12月6日

11月にしたい手仕事




小雪(しょうせつ)とは

小雪とは、二十四節気の一つ。冬の2番目の節気です。

山々では、初雪の便りが届く頃です。平地ではまだ雪は少ないですが、これから雨が雪に変わってくることから、「小雪(しょうせつ)」と言われています。

富士山も、この頃になると一雨ごとに、積もり方の確認をします。山頂だけにしか積もらないときもあれば、一面に積もることもあります。

珍しい富士山20201215
2020年12月15日

こんな時もありました。御殿場側だけ、上から下まで積もる本当に珍しい光景。誰かがいたずらをしたかのように、降りました。

まだまだ暖かい日もありますが、暦の上では、真冬に近づいてきています。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは

二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽年を太陽の黄経に従って24等分して、季節の指標となるのに用いる語になります。中国より伝わったもので、その等分点を名付けているのが、この二十四節気です。

暦の上での四季は、これで分けられています。

二十四節気は、月の満ち欠けに応じて日にちが変わるため、節気の第1日目の日にちがその年により前後します。

1つの節気は、約15日間です。

小雪の七十二候

七十二候(しちじゅうにこう)とは

七十二候(しちじゅうにこう)とは、中国で考案されたものを、江戸時代に日本に合わせて作り変えられたものです。旧暦で1年を72に分けた5日間または6日間を1候とし、その時候の天気や動物の生態の微妙な変化、花の咲く時期などをより具体的示したものです。季節の移り変わりと上手に付き合いながら暮らす様が、それぞれの言葉に著されています。

地球温暖化により、多少のずれは感じられることもありますが、ほぼその時期にその事が起きる七十二候は、季節を気が付かせてくれる「季節のお知らせ」とでもいうのでしょうか。

初候「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」11月22日~26日

雨が雪に変わり、日差しも弱まり曇りの空が多くなり、空気も乾燥してくるので、虹を見かけなくなる頃ということです。厚い雲が立ち込めだすと、命の糧の収穫も終わり、11月23日の「新嘗祭」で感謝を捧げます。「新嘗祭」は、のちに今の「勤労感謝の日」へと時代とともに変わっていきます。空の様子も冬に近づいてきているということです。

次候「朔風払葉(さくふうはをはらう)」11月27日~12月1日

「朔風(さくふう)」とは、北から吹く風のことですが、北の山から吹き下ろす風は「北おろし」、木の葉を落とすような強く冷たい風のことを「木枯らし」といいます。その強く冷たい北風が、紅葉した葉を吹き飛ばして払い除ける頃ということです。お庭のお掃除が大変になる頃ともいいます。そんなことをいうのは、私だけです。毎日、少しずつ掃除すれば、大変にはなりませんので、1日15分のお掃除を頑張りましょう。

末候「橘始黄(たちばなはじめてきなり)」12月2日~6日

みかんの黄色い葉

日本固有の柑橘類、橘の実が黄色に成熟して、葉が黄葉し始める頃ということです。

写真は橘ではありませんが、2022年1つもならなかったうちのみかんの木の葉が黄色くなりました。

柑橘類は、常緑樹なので、黄色になってしまう葉は、枯れてしまう葉です。夏の濃い緑が嘘のようです。枯れてしまう葉は残念ですが、また春には新しい葉もでてきます。

柑橘類は、木や葉で季節の変化を楽しめ、花で香りを楽しみ、食して楽しめ、風邪も防いでくれて、一石四鳥ですね。大切に育てていきたい木の1つです。

食べる「たちばな」と観賞用の「花たちばな」についてはこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「橘(たちばな)」】と【季節の花図鑑「花橘(はなたちばな)」】食べる橘と花としての橘
柑橘類の食べる「たちばな」の別名、原産、科属、分類、自生地、歴史、樹高、葉、実のサイズ、外皮色、実の色、特徴、観賞用の花「花たちばな」の魅力として、開花時期、花径、花びら、花の色、咲き方、花の香り、綺麗に咲く場所、季語、花言葉などを紹介

【季節の手仕事】小雪の頃のしつらえ「生モミのクリスマスリース」

クリスマスリースを作る時季となりました。

クリスマスツリーとして使われる、「モミの木」のモミを使って、クリスマスリースを作ってみませんか?

モミだけで作るリースがシンプルで良いのですが、実ものなどを入れたり、リボンを付けたりするのも良いと思います。

作り方や材料などは、こちら↓↓↓

【季節の手仕事「生モミのクリスマスリース」】もうリースは買う必要なし!リースは自分で作りましょう!
モミの木とは、モミの木の産地、モミの木の科属、モミの木の樹高、モミの葉、モミの注意、クリスマスリースとは、クリスマスリースを飾る時期、モミのクリスマスリースの材料、モミ、リースの土台、ワイヤーを用意する、モミのリースの作り方などを紹介。

小雪の頃に旬を迎える食べ物 「ねぎ」

ねぎ

ねぎは、地域によって食べる種類が違います。関西で多いのは、写真のような、青ねぎとも呼ばれる「葉ねぎ」。そして関東で多いのは、根深などとも呼ばれる「白葱」です。

「葉ねぎ」は1年を通して比較的長い期間ありますが、「白ねぎ」は冬場が旬となります。小雪の頃に美味しいねぎとは、「白葱」ということになります。

私の地元では、その両方が産地です。ですのでどちらを食べるということはなく、両方とも食べますので、この料理には葉ねぎ、この料理には白葱と区別されるのが普通です。日本の真ん中の分かれ目ならではなのでしょうか?

「ねぎ」についての「季節の手仕事」の記事はこちらへ ↓↓↓

【季節の手仕事「ねぎ」①ねぎまとめ】太いねぎ、細いねぎ、中間のねぎ、その他のねぎのそれぞれの違い
根深、長ねぎ、白ねぎ、太ねぎと呼ばれる「太いねぎ」、葉ねぎ、青ねぎと呼ばれる「細いねぎ」、太いねぎと細いねぎの「中間のねぎ」、どちらにも属さない「その他のねぎ」のそれぞれの違いや品種、保存方法、レシピなどを紹介
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細いねぎの「葉ねぎ」「青ねぎ」について、分類、科属、旬、栄養価、選び方、特徴、保存方法、別名、葉ねぎの育て方、葉ねぎの簡単な保存食のレシピ、葉ねぎの品種などを紹介しています。




【季節の手仕事】小雪の頃に作りたい・食べたい和菓子「干し芋」

さつまいもが美味しい季節になってきました。

蒸しても、焼いても、調理しても美味しいさつまいもですが、デザートとして「干し芋」を作ると、長い間楽しむことができますし、より甘く味わうことができます。

簡単ですので、ぜひ作ってみてください。

【季節の手仕事「さつまいも」⑥干し芋】もっと知りたい干し芋!長期保存できる甘くて柔らかい干し芋レシピ
長期保存できる甘くて柔らかい干し芋を自分で作るレシピとして、さつまいもの品種の選択、謎の白い粉の正体、そして、レシピを紹介。干し芋を作るのは、簡単ではありますが、日数が必要なのと、天候や風という自然条件も必要となります。先の天気も確認しましょう。

小雪の頃に咲くお花 「日本水仙」

日本水仙開花
2023年1月3日

「日本水仙」についてはこちら ↓↓↓

【季節の花図鑑「水仙」】寒い中でも可憐に咲き、気品ある香りに包まれる愛おしい花「日本水仙」の魅力
水仙は学名、別名、原産、科属、原種、歴史、名前の由来、花言葉、栽培の注意、日本水仙は学名、葉、草丈、開花時期、花径、花びら、咲き方、全体の姿、特徴、おすすめの場所、季語、七十二候、育つ姿、品種、水仙と付くほかの品種、いけ方、練切などを紹介

明日はどんな手仕事する?

今年もあと2か月となりました。仕事柄、お正月飾りなどを作る時期です。12月になると、クリスマスの準備をしたり、大掃除をしたり、おせち料理を作ったりと忙しくなりますので、お正月飾りやぽち袋の作成は、例年11月のうちにやっておきます。

お正月飾り

HALLOWEENもクリスマスもよいですが、折角、日本人として生まれてきたのですから、日本のお正月の行事もしっかり忘れないでやりたいですね。お正月の関連行事は、このブログでも記していきますが、まずは、12月13日が「正月事始め」となります。それまでに、お正月のしつらえの準備、お正月以外の手仕事、大掃除は、終わらせておきたいところです。

今年は、早くも来年のスケジュール帳を調達したので、早めにスケジュールを組んでいこうと思います。ペーパー類をなくしていこうと思っているのに、また、スケジュール帳など買ってしまってます。長年の癖は抜けないものです。

それでは、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

明日が素敵な1日になりますように。

次の二十四節気「大雪(たいせつ)」

次の二十四節気は「大雪(たいせつ)」です。↓↓↓

【季節の指標 二十四節気、七十二候「大雪(たいせつ)」】期間:2024年12月7日~20日
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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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