「豆」と呼ばれる植物の科属の分類はマメ科となります。
マメ科は主に「食用の豆」「野菜」「植物のお花」に分けられます。
マメ科に属するものは、種類が約650属18000種あるとされています。
ここでは、マメ科を上記のように大きく3つに分け、日本でよく使う、よく見るものたちを紹介させていただきます。
「マメ科の食用の豆」の種類
「マメ科の食用の豆」の種類は、約70~80種類あるといわれています。
「豆」とは、マメ科の植物の種子のことをいいます。
あいうえお順での紹介となります。
マメ科インゲンマメ属
マメ科インゲンマメ属の総称を「いんげん豆」と言ったりします。
マメ科インゲンマメ属は、和菓子の材料として使われることが多くなります。
下記のインゲンマメ属の品種は「和菓子➃和菓子の材料「豆」」に、それぞれ詳しくあります。↓↓↓
◆あかいんげんまめ 赤隠元豆 (キドニービーンズ)
◆しろいんげんまめ 白隠元豆
◆うずらまめ 鶉豆
◆おおふくまめ 大福豆
◆きんときまめ 金時豆
◆しろきんときまめ 白金時豆
◆ふくしろきんときまめ 福白金時豆
◆てぼ(てぼう)手芒 おおてぼ(おおてぼう)大手芒
◆とらまめ 虎豆
◆はなまめ 花豆
◆しろはなまめ 白花豆
マメ科エンドウ属
あおえんどうまめ 青豌豆豆
「さやえんどう」の豆が大きくなった「グリンピース」を完熟させて乾燥させたものが「青えんどう豆」です。
「青えんどう豆」を甘く味付けしたのが「鶯豆(うぐいすまめ)」です。うぐいす豆から、「うぐいす餡」が作られます。
あかえんどうまめ 赤豌豆豆
「赤えんどう豆」は、みつ豆、あんみつ、豆かん、豆大福、甘納豆など、和菓子の材料として使われることが多くなります。
「和菓子➃和菓子の材料「豆」」に詳しくあります。↓↓↓
うすいえんどうまめ うすい豌豆豆
「うすいえんどう豆」についてはこちら ↓↓↓
マメ科ササゲ属
マメ科ササゲ属は、和菓子の材料として使われることが多くなります。
あずき 小豆
大納言を含む「小豆」についてはこちら ↓↓↓
しろあずき しろしょうず 白小豆
「白小豆」についてはこちら ↓↓↓
ささげ
「ささげ」についてはこちら ↓↓↓
みとり豆
九州北部や本州n一部で栽培されています。おこわやぜんざいなどに使われます。見た目は小豆に似ています。
りょくとう 緑豆(ムング豆)
アジア各国で食べられています。
もやしや春雨の原料になります。
カレーやスープ、煮込み、デザートのほか、米と混ぜて炊いても食べます。
マメ科ソラマメ属
そらまめ 空豆、五月豆
空豆は、そのまま食べることが多いですが、和菓子の材料としても使われます。
「空豆」についてはこちら ↓↓↓
マメ科ダイズ属
だいず 大豆
黄大豆(大豆)、黒大豆(黒豆)、青大豆、紅大豆など「大豆」についてはこちら ↓↓↓
マメ科ヒヨコマメ属
ひよこまめ ヒヨコ豆(ガルバンゾ)
インド、メキシコ、ヨーロッパで食べられています。最近は、日本でも販売されています。
栗のようにホクホクとした食感の豆です。
豆カレーや煮込み料理やスープやサラダなどに使われます。
マメ科ヒラマメ属
レンズ豆
インドやアフリカで食べられています。
調理前に浸水する必要がない豆です。
カレーや煮込み料理、スープ、デザートなどにも使われます。
マメ科ラッカセイ属
らっかせい 落花生
落花生は、花が咲いた後、地中の根に実をつけます。
乾燥させたものをそのまま食べたり、豆菓子やチョコレート菓子、中華料理などに使われます。
落花生の産地でもある地元静岡では、採れ立ての「生落花生」や「茹で落花生」も食べます。
他にも落花生の産地として有名なのは、千葉県や京都府京都市伏見区十石舟などが有名です。
旬は、京都の8月下旬から、静岡県御殿場市の10月下旬と、地域により異なります。
品種としては、京都伏見の「愛の香り」が、通常の2倍の大きさの落花生などが有名です。「愛の香り」は、おいものようにホクホクします。落花生は、水を吸収しやすい砂地での栽培が適しているとされ、「愛の香り」は、砂地で栽培することで味や風味が均等になっています。
《 生落花生の下処理法(茹で落花生にする方法) 》
①生落花生(1kg)を2回水洗いします。
②大きな鍋にたっぷりの水(約2.5リットル)を入れ40~50分茹でます。大きな落花生の場合は、長めに茹でてください。
③茹で上がる5分前に、塩を100ℊ入れます。
➃茹で上がったら、火を止め、お湯をこぼし、蓋をして、15分蒸したら出来上がりです。
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おやつにちょこっと落花生の入った「ミックスナッツ」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓
「マメ科の野菜」の種類
「マメ科の野菜」とは、豆が未成熟の状態のものになります。成熟して豆となります。
「さや」とは、豆果(とうか)といい、中に物が収まることをいう。外側の覆いのことをいいます。
さやいんげん にどなり
マメ科インゲン属。
細長いさやの中に若くてやわらかいいんげん豆が入っており、さやごと食べるのが「さやいんげん」です。
さやいんげんが完熟するといんげん豆にはならず、いんげん豆は別の品種からできます。
「にどなり」とは、静岡県東部の方言で、さやいんげんが二度なることから、「にどなり」と言います。
きぬさや さやえんどう グリンピース スナップエンドウ
マメ科エンドウ属。
平べったい柔らかいさやの状態を「きぬさや」、少し成長したものを「さやえんどう」といい、さやをはがし大きくなった豆だけのことを「グリンピース(実えんどう)」といいます。
「スナップエンドウ」は、豆が大きくなった状態でも、さやごと食べることができるよう品種改良されたものです。
枝豆
マメ科ダイズ属。
「枝豆」についてはこちら ↓↓↓
「マメ科の植物のお花」の種類
「マメ科の植物のお花」は、お花の形に特徴があるため、とてもわかりやすくなります。
アカシア
マメ科ネムノキ亜科アカシア属。
カンゾウ 甘草
マメ科カンゾウ属。字の通り、甘い草。薬としてや甘味料として使われています。
同名のお花で萱草(カンゾウ)とは、全く別の種類になります。
スイートピー
マメ科レンリソウ属。
スオウ 蘇芳 (ハナズオウ 花蘇芳)
マメ科ハナズオウ属。
ハギ 萩
マメ科ハギ属。
マメ科ハギ属ではないハギと名の付く花を含めた「萩」についてはこちら ↓↓↓
フジ 藤
マメ科フジ属。
「藤」についてはこちら↓↓↓
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