【季節の手仕事「柚餅子(ゆべし)」】様々な形や味の違う柚餅子というお菓子とは?

11月にしたい手仕事




もっと知りたい「柚餅子」とは

「柚餅子」とは、もち米から作られた粉を使って作られたもちもちとした食感で、柚子の果汁や砂糖で味をつけ、柚子の皮やくるみなどを入れて蒸しあげた誰もが大好きになる優しいお菓子です。

作り方や形は材料は、地域により様々です。

分類は、蒸し菓子や餅菓子になります。

柚子が収穫できる比較的暖かい地域で、古くから食べられているお菓子です。

柚餅子が食べられる時季

黄柚子が食べられる11月頃から出回ります。

現在では、加工技術の発展で、加工されたものは、長い期間食べることができるようになりました。

柚餅子の歴史 

「丸柚餅子」は、源平の時代(平安時代末期)に生まれたと言われています。携帯しやすい保存食として食べられていました。

現在の岡山県高梁市付近では、天保年間(江戸時代中期)より、和菓子としての「柚餅子」が食べられていたと言われています。

柚餅子の分類

作ったその日に食べるのが美味しい「上生菓子」「蒸し菓子」の分類、そして、米の粉を使って作る「餅菓子」の分類になります。

保存ができる丸柚餅子などは、お菓子の分類に分けられません。

柚餅子の種類・形状

丸柚餅子 まるゆべし

柚子を丸ごと1個使って作る柚餅子です。

柚子の中身をくり抜き、味噌、山椒、くるみなどを詰めて、もち米で作られた生地を流し込み、蒸します。3~6ヶ月自然乾燥し、熟成させます。長い時間をかけて作り上げる伝統の柚餅子です。

保存食として、そのまま食べるのはもちろん、茶わん蒸し、サラダに入れたり、チーズに挟んだり、お浸し、和え物、酢の物に入れたり、お吸い物にいれたり、デザートに添えたりと、幅広い料理に、長い期間楽しむことができます。

「丸柚餅子」をこちらからお取り寄せができます。↓↓↓

包み柚餅子 つつみゆべし

竹の皮などに包んで蒸す柚餅子です。

棹柚餅子 さおゆべし

1本の棹状になっている柚餅子です。切り分けて食べます。「切り柚餅子」とも言います。

結び柚餅子 むすびゆべし

細長くした柚餅子の生地を結んである柚餅子です。

玉柚餅子 たまゆべし

団子のような、球状になった柚餅子です。

餡包み柚餅子 あんつつみゆべし

柚餅子の生地で餡を包んでいる柚餅子です。こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

柚餅子の原料となる「柚子」について

柚子半分カット20221111

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簡単に作ることができる柚餅子の作り方

《 材料 》

柚子

白味噌

生姜

三温糖 なければ 白砂糖

くるみ 好みで。

米粉(もち米の粉)、もち粉、上新粉など

《 準備 》

柚子は、果汁を搾り出しておきます。外皮は使いませんので、皮をむいて冷凍し、うどんを食べる時などに使いましょう。

くるみは、細かく刻んでおきます。

《 作り方 》

①柚子、味噌、生姜、砂糖を混ぜます。

②粉を入れます。

③水を加えて、耳たぶくらいの柔らかさに調整します。

➃何等分かにして、団子にします。

⑤細長く伸ばして竹の皮で包みます。

⑥蒸し器で30分蒸します。

《 地域によっては… 》

地域によっては、胡麻を入れたり、胡椒で味を調整するところもあるようです。

見た目に拘るわけではありませんが、竹皮で包んで蒸したら、柚餅子の味がグレードアップする気がします。使ってみたいと思った方はこちらからお取り寄せができます。↑↑↑




柚餅子が有名な地域

◆岡山県高梁(たかはし)市 

高梁市は、良質な柚子の生産地のため、「柚餅子」の味も格別。地元の方は「柚餅子」は高梁市で生まれたとされます。

◆熊本県菊池市

「きくちのゆべし」と言い、竹皮で包んで蒸すゆべしが、昔から伝えられています。

柚餅子のおすすめのお店

「柚餅子」のおすすめのお店は、都道府県の北から順に記載しております。

本間屋「ゆずっこ」

新潟県新潟市。文政12年(1829年)創業。

「ゆずっこ」は、蒸し柚餅子で竹皮のパッケージに包まれています。

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柚餅子総本家 中浦屋「玉柚餅子」

石川県輪島市。1910年創業。丸柚餅子もあります。

「玉柚餅子」は、柔らかい求肥餅に天然柚子を散りばめ、1口大に丸め、砂糖漬けにしたもの。

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五百石ゆべし「柚っ子」

長野県泰阜村。南信州。

「柚っ子」は、丸柚餅子で、泰阜村のお母さんたちが作られている郷土保存食です。新鮮なゆずの中にごま、くるみ、味噌などを詰め、蒸して、3ヶ月ほど自然乾燥させたものです。和菓子というよりも珍味という表現をされています。

鶴屋吉信「柚餅(ゆうもち)」

京都府京都市上京区。今出川堀川。享保6年(1803年)創業。

「柚餅」は、鶴屋吉信が考案した銘菓で、柚子の果肉に米粉、砂糖、味噌を練り合わせて蒸し固め、竹の皮に包んであります。「柚餅」の特徴は、通常柚子は黄柚子を使いますが、青柚子も使っていることです。薄い緑色をしているのは、青柚子と黄柚子を絶妙なブレンドで使っているからです。

現在は、竹の皮ではなく普通のパッケージです。

天任堂「ゆべし」 

岡山県高梁市。江戸時代創業。

包みゆべし、切りゆべし、結びゆべし、丸ゆべし、みそゆべしなど、たくさんの形の種類のゆべしを販売されています。

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福田屋「柚餅子」

島根県松江市。1913年創業。

「柚餅子」は、切り柚餅子。島根県産の柚子を使用。

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もうひとつの柚餅子「くるみゆべし」

「くるみゆべし」とは

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かんのやのくるみゆべし 柚子味

同じ「ゆべし」という名前ではありますが、東北地方の山形や福島で食べられている「ゆべし」が「くるみゆべし」です。

柚子が採れない寒い地域では柚子が手に入らないため、くるみや味噌、醤油などを入れて「くるみゆべし」にしたそうです。

今回ご紹介した柚子を使った「柚餅子(ゆべし)」とは違い、柚子を使っていない、くるみが入った餅菓子です。

「くるみゆべし」の「かんのや」さん

かんのや20240119
かんのやさんのパッケージ

福島県郡山市にあるかんのやさんの「家伝ゆべし」です。1860年より「くるみゆべし」を作られています。

「家伝ゆべし」は、薄く伸ばした醤油入りのゆべし生地の中央に餡を置き、三方をつまんで包み込み、蒸しあげたゆべしです。

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自分で作る「くるみゆべし」《レシピ有》

切り餅を使って、簡単にくるみゆべしを作ることができます。

《 材料 》

切り餅 2個

水 100ml

砂糖 大さじ5

醤油 大さじ1

みりん 大さじ1

味噌 小さじ1

くるみ 50g

片栗粉 少々

《 作り方 》

①鍋に水、砂糖、しょうゆ、みりん、味噌を入れ、味噌が解けるまで火にかけ、解けたら火からおろします。

②くるみを細かく刻み、①に入れます。

③切り餅を水を入れたお皿に置き、ラップはせず、レンジで600W表40秒、裏30秒加熱します。

➃餅がふんわり柔らかくなったら、水を捨てて①に入れ、手早く混ぜ捏ねます。

⑤まな板などに軽く片栗粉をふり、➃を適当な大きさに切ります。

なるべく当日中に食べるようにしましょう。

「柚餅子」に漢字が似ている「柚子餅(ゆずもち)」

「柚餅子(ゆべし)」に名前が似ているものに「柚子餅(ゆずもち)」があります。

お菓子としても、全く違うものですし、読み方などは全く似ておりません。

ただ、漢字の「子」と「餅」の順番が変わっただけです。漢字の見た目がいつも紛らわしいと思います。

「柚子餅(ゆずもち)」は、お餅自体に柚子が入る餅菓子です。餅だけのものもありますが、小豆餡や柚子餡などを包んだ、大福のような感じのお菓子もあります。

「柚子餅(ゆずもち)」と「柚餅子」は、漢字の見た目が似ていますが、全く違うお菓子です。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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