もっと知りたい「椿の種類」
椿の名前のあいうえお順になっております。
あかいせ 赤伊勢
◆系統 伊勢椿。
◆大きさ 中輪。
◆花びら 八重咲き。
◆花の色 赤。
いわねしぼり 岩根絞
◆歴史
江戸時代からある品種。
◆花の色
絞りの柄のような赤と白のコントラストが綺麗な椿です。
えひがさ 絵日傘
傘状に咲く咲き方とお花によって異なる絞り模様が美しいと評判の椿です。
◆科属
ツバキ科ツバキ属
◆花
◆開花時期
2~4月
◆花径
中輪から大輪
◆花びら
一重に見えて、八重咲き。傘状に開くのでこの名が付いています。
◆花の色
白地に濃い紅 大小縦絞り
おおいせ 大伊勢
大伊勢の椿は、三重県鈴鹿市にある椿大神社(つつばきおおかみやしろ)を指します。
◆系統 伊勢椿。
◆大きさ 中輪。
◆花びら 八重咲き。
◆花の色 紅色。
おとめつばき 乙女椿
◆別名
「うすおとめ 淡乙女」「冬の女王」
◆原産
富山県
◆科属
ツバキ科ツバキ属
◆品種・系統
常緑広葉樹
◆歴史
『本草図譜』(1829)に記載があるため、江戸時代後期にはあったとされます。
◆葉
互い違い
◆開花時期
3月~5月 椿の中では、遅咲き
◆開花期間
他に比べて長い期間咲きます。
◆花径
約5~8センチの中輪
◆花びら
八重咲き (八重よりも多い千重咲きとも言われています)
◆花の色
ピンク。ピンク色の椿の代表格。白もあり。
◆実
くじゃくつばき 孔雀椿
◆別名 「枝垂れ椿」
◆名前の由来 孔雀が羽を広げたような美しい姿からこの名が付きました。
◆開花時期 3月~4月。
◆咲き方 枝が伸びて垂れ下がり、下を向いて咲く枝垂れタイプ。珍しい品種です。
◆花びら 八重咲き。
◆花の色 紅白濃淡。
こうか 香華
◆別名 「香り椿」
◆開花時期 2月~4月。
◆花びら 一重咲き。6枚。
◆花の色 濃いピンク。桃色。
◆花の香り 香りがある有香品種。
さらそうじゅ 沙羅双樹
仏教の三大聖樹のひとつ。
◆別名
「沙羅木(シャラノキ) 」「シャラソウジュ」「サラノキ」
◆原産
インド北部原産。
◆科属
フタバガキ科サラノキ属。「夏椿」とは全くの別物です。
◆品種・系統
常緑高木。
◆自生場所
インドの高地などに自生。
◆花の特徴
極めてまれに花が咲くらしい。
◆エピソード
お寺さんは、聖樹として「沙羅双樹(さらそうじゅ)」を植えます。日本では、耐寒性が弱いため、現在、日本のお寺さんに植わっているほとんどが、「夏椿」になっています。
また、「平家物語」の冒頭に、「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす 奢れる人(おごれるもの)も久しからず ただ春の夜の夢のごとし」とある「沙羅双樹」は、上記の通り、「夏椿」だったという説が多いとされます。
「夏椿」と「沙羅双樹」は、共に別名を沙羅木(シャラノキ)といわれますが、正確には別のお花です。ちなみに「沙羅の花」の季語は、晩夏の季語になります。
◆「沙羅双樹」と言われている「夏椿」のおすすめの場所
京都「妙心寺東林院」。6月中旬が見ごろ。特別公開も開催。
しまちどり 縞千鳥
◆系統 雪椿。
◆咲き方 蓮華咲き。
◆大きさ 中輪。
◆花びら 八重咲き。
◆花の色 桃紅色にまだらに白。
じゃっこう 寂光
◆系統 雪椿。
◆名前の由来
「寂光」とは、仏語で安らかで、静かな光という意味。強い日射しや寒さに弱い品種のため、この名が付けられたようです。
◆開花時期 3月~5月。
◆咲き方 椀咲き。
◆大きさ 中輪。
◆花びら 八重咲き。
◆花の色 白。
しらたまつばき 白玉椿
京都の名椿のひとつ。
◆別名
「初嵐白玉」
◆原産
日本
◆科属
ツバキ科ツバキ属
◆品種・系統
常緑広葉樹
◆歴史
江戸時代後期からある古典品種。
◆つぼみ
白玉のように丸くなり、丸く開花していきます。
◆開花時期
10月~4月
◆花径
中輪。
◆花びら
一重咲き。おしべが黄色。
◆花の色
白
◆花の特徴
抱えこむように咲きます。
◆いけ方
茶花として使うことが多い。
◆花言葉
最高の愛らしさ
なつつばき 夏椿
「夏椿」についてはこちら ↓↓↓
においふぶき 匂吹雪
◆系統 肥後椿。
◆分類 常緑低木樹。
◆開花時期 3月。
◆花びら 一重咲き。
◆花の色 白地にまだらに赤い縦線。
◆花の香り 甘い香りがします。
◆花の特徴 雄しべが花の半分くらいまで大きく開きます。
はくしんぼくはん 白芯卜伴/がっこう・げっこう 月光
「紅卜半(日光)」と対になっています。
◆別名
「がっこう・げっこう 月光」
◆原産
日本原産
◆科属
ツバキ科ツバキ属
◆品種・系統
常緑広葉樹
◆開花時期
2月~4月
◆花径
4~7センチ
◆花びら
一重唐子咲き
◆花の色
濃紅
◆花の特徴
純白の花芯。
◆「白芯卜半」が綺麗に咲くおすすめの場所
京都 宝鏡寺(ほうきょうじ)
ばんだい 万代
◆原産 新潟。
◆系統 雪椿。
◆開花時期 3月~4月。
◆咲き方 咲き始めはキキョウ咲きで、のちに平開咲きとなります。
◆大きさ 小輪。
◆花びら 一重咲き。5枚。
◆花の色 朱紅色。
ひかるげんじ 光源氏
『源氏物語』の主人公「光源氏」の名が付くに相応しい華やかな品種です。
◆系統 江戸椿
◆開花時期 3月~4月
◆大きさ 大輪
◆花びら 八重咲き。
◆花の色 淡い紅色で、花びらの縁が白。
ひのまる 日の丸
◆系統 肥後椿。
◆分類 常緑低木樹。
◆花びら 一重咲き。6枚。
◆花の色 朱紅色。
◆花の特徴 雄しべが花の半分くらいまで大きく開きます。
ひめしゃら 姫沙羅
◆別名
「サルナメリ」「アカラギ」
◆原産
日本原産。
◆生息地・自生地
箱根以西の山地に生息。
◆科属
ツバキ科ナツツバキ属。
◆分類
落葉高木樹。
◆お花の名前の由来
沙羅の木(夏椿)に似ています。花は沙羅の木(夏椿)よりも半分ほどの小ささのため、この名が付いたとされます。
◆樹高 3~5m。
◆葉とつぼみ
葉は約5~8センチ。楕円形。
秋には紅葉します。
◆開花時期 5月下旬~8月。
◆花径 約2センチ
◆花びら 一重咲き 5枚。
◆花の色 白。
ふくむすめ 福娘
◆系統 久留米系。
◆分類 常緑小高樹。
◆開花時期 3月~4月。
◆大きさ 大輪。
◆花びら 八重咲き。花びらがおおさらに重なっているのでふくよかに見えます。
◆花の色 桃色。
◆花の特徴 割りしべ。
ふじ 不二
◆系統 肥後椿。
◆咲き方 平開き咲き。
◆大きさ 大輪。
◆花びら 一重咲き。
◆花の色 開花直後は薄いピンク、のち白になります。
◆花の特徴 160本もの雄しべがお花の2/3くらいまで広がって咲きます。
ふじのゆき 不二の雪
◆原産 熊本。
◆系統 肥後サザンカ群から選抜された園芸品種。
◆樹高 約5メートルほど。
◆開花時期 11月~12月。
◆大きさ 中輪咲き。
◆花びら 八重咲きから千重咲き。
◆花の色 白。
フレグラントピンク
◆花の色
濃いピンク。
◆花径
椿にしては小さい。
◆花の香り
甘い香りがします。
べにぼくはん 紅卜伴/べにからこ 紅唐子/じっこう 日光
「白芯卜半(月光)」と対になっています。
◆和名
地域によって呼ばれ方が違います。
紅卜半(べにぼくはん) 愛知
紅唐子(べにからこ) 京都
日光(じっこう) 京都
◆原産
日本、中国、東南アジア
◆科属
ツバキ科ツバキ属
◆品種・系統
常緑低木
◆つぼみ
写真は蕾からの咲きかけです。
◆丈
4~5メートル
◆開花時期
2月~5月
◆花径
5~15センチ
◆花びら
一重唐子咲き 花びら5枚。
2つ折れの整った唐子弁が花芯に美しく重なり合い、その中心からしずいが突出した花形です。
◆花の色
紅。
みくにのほまれ 御国の誉
◆産地 北海道以外。
◆系統 肥後椿。肥後京錦の枝変わり。
◆樹高 約2~3メートル。
◆開花時期 春の早咲き。
◆咲き方 梅芯咲き。
◆大きさ 中輪。
◆花びら 一重咲き。
◆花の色 白地にランダムな赤い線。
◆花の特徴 雄しべが花の半分くらいの大きさにまで開きます。
ももぞのにしき 桃園錦
◆系統 久留米系
◆開花時期 3月~4月。
◆大きさ 大輪。
◆花びら 八重咲き。
◆花の色 濃い桃色。
◆花の特徴 おしべがばらばら。割りしべ。
やぶつばき 藪椿
「ヤブツバキ」についてはこちら ↓↓↓
ゆきこまち 雪小町
◆系統 雪椿。
◆開花時期 3月~4月。
◆咲き方 牡丹咲き。
◆大きさ 中輪。
◆花びら 八重咲き。
◆花の色 ほのかなピンク色。
わだつみ
◆系統 雪椿。
◆開花時期 10月~4月。
◆咲き方 牡丹咲き~獅子咲き。
◆大きさ 中輪。
◆花びら 八重咲き。35枚を超えます。
◆花の色 濃紅色。
椿の写真集
名前がわからない椿の写真を集めてみました。
冬の椿 11月~1月に咲く椿
11月ころから開花する椿。霜除け葉の下にうつむくように咲きます。花の数は少なめです。
春の椿 2月~4月に咲く椿
春に咲き始める椿。陽の光を受けるように葉の上に、花を咲かせます。1度にたくさんの花が咲くようになります。
和菓子のように、こんもり開き始めました。
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