【季節の手仕事「栗」②栗の品種】もっと知りたい栗!栗について、栗の形状や品種などいろいろな栗まとめ

 8月にしたい手仕事

栗の実は食し、栗の葉はマットレスなどにし、栗の木は家の木材にするなど、栗は古代ローマの時代から世界中で愛されてきた食べ物です。

栗は、落葉性高木樹でブナ科クリ属です。 木丈は15メートルにもなり、5月~6月には白い花を咲かせます。栗の旬は、8月~10月で生産地域や品種により、多少のずれがあります。

販売されている栗や、加工された栗商品や栗菓子は、栗の品種の分類などされていないため、あまり栗の品種があることなど気になさらないのではないでしょうか。

そこで、栗の種類や形状、品種、産地などの紹介をします。




世界の栗と日本の栗

日本だけでなく、世界中で人気のある「栗」ですが、栗の種類もいろいろあります。

世界の栗の種類

栗は世界的に分けると4種類になります。

ケーキを作るパティシエの方などは、作るものなどにより、世界の栗を使い分けています。

①日本で採れる「和栗」

大きくて風味が良いが甘みは少ない。渋皮がむきにくいので渋皮煮などに適しています。

②イタリアやフランスで採れる「西欧栗」

和栗よりも小さく、渋皮がむきやすく、粘り気が少ない。

③アメリカ、カナダ、メキシコで採れる「米栗」

渋皮はむきやすく、甘味が強い。香りがよい。

➃中国で採れる「志那栗」

小型で、渋皮がむきやすく、果肉が割れにくい。硬いので焼き栗や甘栗などになります。

日本の栗の種類

日本では、山に自生する自生種として「柴栗・芝栗(シバグリ)」「山栗(ヤマグリ)」があり、これを改良したものが「日本栗」、所謂「和栗」です。

「和栗」は、果実が大きくて風味は良いが甘みが少ないのが特徴です。

和栗の「栽培品種」として、新たに品種が開発されており、常に品種は増えています。品種改良されているもののほとんどは、日本人に人気がある甘くて大粒のタイプのものです。

栗がなる姿20220914三島
2022年9月14日 

和栗の形状

栗には、なり方などにいろんな形状があります。あまり知られてはいませんが、名前が付くほどです。それが品種名になっているものもあります。

しだれぐり 枝垂れ栗

樹幹や枝が枝垂れているタイプ。

とげなしぐり とげなし栗

「とげなし栗」は、形状名でもあり、品種名としても栽培されています。

山形県原産。旬は9月中旬から下旬。イガが短いマリモのような珍しい品種。害虫にも強く、収穫もしやすいので、家庭菜園向きです。

はこぐり

1つのイガの中に6個から8個入っているタイプ。

はぜぐり

別名「ハダカグリ」。果皮が縦に避けて内部が見えるタイプ。

はなぐり

花とイガが赤いタイプ。

やつぶさぐり

花穂に多くイガを付けるタイプ。

和栗の栽培品種

和栗の品種は、約200種以上あり、シバグリが改良されたものが主ではありますが、外国産のものと交配されたものもあります。栽培品種は、甘くて大粒のものが多くなります。

収穫時期により、早生種(わせ)、中生種(なかて)、晩生種(おくて)があり、早生種は色味がよく加工に向き、中生種、晩生種は甘みが強いとされています。

いいぬまぐり 飯沼栗

茨城県茨城町下飯沼地区で生産される栗のこと。「栗の最高級品」とされます。横幅が5センチある大栗。1つのイガに栗が1つしかならないよう生産し、大きな粒の栗にしています。旬は、10月下旬から11月下旬。晩生種。

いしづちぐり 石鎚栗

愛媛県原産。晩生栗。旬は10月上旬から11月上旬。果実が大きい「岩根」と見た目に美しい「笠原早生」の交配品種。果実は大きく、ねっとりとした甘さが特徴。煮崩れしにくい。

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おおみねぐり 大峰栗

茨城県かすみがうら市原産。9月中旬から収穫できる早生栗。甘くてホクホク。大粒だが、国見栗よりは小さい。

かさはらわせ 笠原早生

岐阜県多治見市笠原原産。大粒。食味や肉質があまりよくないとされてきた品種。

がんねぐり 岸根栗

山口県岩国市の特産。河平(こうひら)原産。晩生栗。旬は10月上旬から中旬。平安時代からある栗。和栗の元祖とも言われています。果実の大きさは最大級。鬼皮が薄いのが特徴。貯蔵性に優れている品種です。河平産のものは、特に美味しいとされています。

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ぎんよせぐり 銀寄栗

大阪府豊能郡能勢町歌垣原産。江戸時代に能勢町で栗の栽培が始まってできた品種。

国内生産量は筑波、丹沢に次ぐ3位。

中生栗。旬は9月下旬から10月上旬。横に平べったい大粒。果肉は黄色で粘質。香りが高く、とても甘いのが特徴。異品種を近くに植えると実付きがよくなります。「栗の王様」と言われています。

江戸時代、大飢饉が起きた際にこの栗を出荷したところ、当時のお金であった「銀札」が沢山集まったことから、お金を持ってくる栗という意味で「銀寄」というそうです。

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くにみぐり 国見栗

熊本県原産。早生栗。旬は9月中旬から下旬。「丹沢」と「石鎚」の交配種。1983年(昭和58年)品種登録。原産地が熊本県にある国見岳に近いことからこの名が付いたとされます。大粒。甘さは控えめ。栗ご飯、甘露煮におすすめ。加工用に向いています。




しまんとじぐり 四万十地栗

高知県四万十産。栽培品種でありながら、四万十の地域も伝えるブランド栗でもあります。大きさが1粒50~80gあるという大粒の栗です。

たんざわぐり 丹沢栗

早生栗の代表。旬は8月下旬から9月下旬。「乙宗(おとむね)」と「大正早生」の交配品種。1959年(昭和34年)に品種登録。生産量は筑波に次いで2番目に多い。大粒。甘みは優しめ。粘り気が少なく、加熱するとホクホクします。渋皮がむきやすいのが特徴。甘露煮におすすめ。

つくばぐり 筑波栗

茨城県つくば市が有名。中生(なかて)栗。旬は9月下旬から10月上旬。「岸根栗」と「芳養玉(はやたま)」の交配品種。昭和34年品種登録。日本で最も生産量が多い栗と言われています。大粒。甘みも香りも高い。耐暑性、耐寒性があり、作りやすい品種です。

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なかやまぐり 中山栗

愛媛県伊予市中山町原産。江戸時代から栽培されている大粒品種。中山間地で作られているため、昼夜の温度差が大きく、美味しい栗ができているといわれています。生産者が減少しており、「幻の栗」ともいわれています。

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はっこう 八高

静岡県掛川市原産の栗。昭和50年頃に生まれた品種。品種登録がないことから、「幻の栗」と言われています。粒は大きく、あっさりとした味わいが特徴。

ひのかげくり 日之影栗

宮崎県西臼杵郡日之影町や高千穂町で作られている品種です。大粒で香り高く、とても甘い栗です。

ぽろすけ

早生栗。旬は8月下旬~9月上旬。「丹沢」の交配品種。2018年に品種登録されたまだ新しい品種。渋皮がつるんとむける品種。「ぽろたん」よりも収穫時期が早い。「ぽろたん」よりも小さい。中粒。

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ぽろたん

早生栗。旬は9月上旬から下旬。「丹沢」の交配品種。2007年品種登録。電子レンジなどで加熱すると、渋皮がつるんとむける品種。ホクホクとした食感と甘みがあり、一般的な和栗と同様の味わいがします。焼き栗や栗おこわなどに向いており、渋皮煮には向いていないようです。画期的です。

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もりわせぐり 森早生栗

旬は8月下旬から9月中旬。代表的な早生品種。「豊多摩早生」の交配品種。中粒。果肉は、粉質で甘みも多く、一足早く秋の味覚を楽しむことができる品種です。

りへいぐり 利平栗

岐阜県山県市原産。中生栗。旬は9月中旬から10月中旬。「日本産の栗」と「中国産の栗」の交配品種。大粒で甘みが強く、丸みをおびているのが特徴。食味の良さから「栗の王様」と呼ばれています。渋皮がむきやすい品種ですが渋皮煮にするととても美味しい品種です。

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その他の和栗

たんばぐり 丹波栗

「丹波栗」は、種類、形状、品種ではなく、京都府、兵庫県の丹波・篠山地方で栽培されている栗の総称を言います。栗の品種名ではありません。「銀寄」や「筑波」などの品種が主に栽培されています。

「丹波栗」は、ブランド京野菜の1つに認定されています。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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