たけのこの種類は、孟宗竹が終わると破竹、破竹が終わると布袋竹といったかたちで、ほぼ種類の順に世に出てくるのでとてもわかりやすいです。そのたけのこの各種類の紹介です。
その他、たけのこの収穫方法、下処理の仕方、皮のむき方、アク抜きの仕方、調理方法、メニュー、レシピなどは、下記関連記事よりご覧ください。
孟宗竹(もうそうちく、もうそうだけ)
一般的に春に出回るたけのこは、この「孟宗竹(もうそうちく、もうそうだけ)」になります。
◆原産
アジア
◆別名
「江南竹」「早生竹」
◆科属
イネ科マダケ属
◆収穫時期 ・旬
3月中旬から5月中旬
◆太さ
出立ての頃は手のひらサイズのものもありますが、直径20㎝にもなる大きなものもあります。
◆長さ・丈
出回るのは、約30センチくらい
◆皮のむき方
「たけのこ③たけのこの下処理」にあります。
◆アク抜き
土の中に潜った状態であれば、アクはありませんが、陽に当たるとアク抜きが必要となります。
「たけのこ③たけのこの下処理」にあります。
◆特徴
節が1輪。茎の表面に粉をふいたような白いのが特徴。
◆手に入れる方法
スーパーなどでも出回る種類です。水煮してあるものは、年中販売されています。
◆おすすめメニュー
たけのこ料理全般。孟宗竹は、先端の柔らかい部分は和え物に、根元の歯応えのある部分は煮物や焼き物にするのがおすすめです。
破竹(はちく)、淡竹(あわだけ)、呉竹(くれたけ)
破竹は、孟宗竹に比べ、世にはあまり出回らないたけのこです。
◆原産
中国原産
◆別名
「淡竹(あわだけ)」「呉竹(くれたけ)」
◆科属
イネ科マダケ属
◆収穫時期・旬
5月中旬から6月中旬まで。孟宗竹が終わった後に出てきます。
◆太さ
直径10㎝くらいの細身 布袋竹よりは太い
◆長さ・丈
地上の伸びた長さが30~40㎝の頃が食べ時です。
◆外皮色
皮の色が濃い茶紫色なので、すぐにわかります。皮に毛がありません。
◆皮のむき方
「たけのこ③たけのこの下処理」にあります。
◆アク抜き
アクが少ないので、下茹でだけでそのまま食べることができます。アク抜きの必要はありません。
◆特徴
「破竹の勢い」という言葉の破竹です。急に伸びる、勢いがあるなどの例えで使われます。まさに、勢いのある伸び方をするたけのこです。
節が二輪状。
◆手に入れる方法
写真は、三島の破竹です。道の駅「箱根峠」など道の駅やファーマーズマーケットで手に入ります。
◆おすすめメニュー
破竹は、甘くて柔らかいので、一般的なたけのこ料理もできますが、根元は天ぷらにしてサクサク、ホクホクいただくのがおすすめです。
破竹の先は、とっても柔らかいのでたけのこのお寿司におすすめです。わさび醤油でどうぞ。
布袋竹(ほていだけ、ほていちく)・古参竹(こさんだけ)
布袋竹は、孟宗竹に比べ、世にはあまり出回らないたけのこです。
◆原産
中国原産
◆別名
「多般竹」。鹿児島県では、古参竹、小桟竹、虎山竹、五三丈(すべてこさんだけと読みます)と呼ばれます。
◆科属
イネ科マダケ属。
◆交配
真竹の園芸品種
◆収穫時期・旬
5月下旬から6月上旬に出回ります。
◆太さ
3~5センチくらいのものです。
◆長さ・丈
写真のもので、長さ約30センチくらい。
◆皮のむき方
「たけのこ③たけのこの下処理」にあります。
◆アク抜き
アクがないのでそのまま食べられます。アク抜き不要。
◆特徴
甘みがあって柔らかい。
杖や魚釣りの竿などに使われる細くて丈夫な竹です。
◆手に入れる方法
道の駅やファーマーズマーケットで手に入ります。
真竹(まだけ)
真竹は、孟宗竹に比べ、世にはあまり出回らないたけのこです。
◆原産
中国原産
◆別名
「タケ」「苦竹 にがだけ」「真柄竹」
◆科属
イネ科マダケ属
◆収穫時期・旬
破竹が終わった頃の6月中旬から出てきます。
◆太さ
孟宗竹よりも細く、破竹よりは太い
◆長さ・丈
食用として出回るものは30~50センチ
◆外皮色
濃い茶色の皮に黒い斑点がありますので、すぐにわかります。
◆皮のむき方
「たけのこ③たけのこの下処理」にあります。
◆アク抜き
「たけのこ③たけのこの下処理」にあります。
◆特徴
節が二輪状。
出立てでも、エグミや苦味があるので、大きくなってから先の部分を食べることができます。
◆手に入れる方法
道の駅やファーマーズマーケットで手に入ります。
筍芋(たけのこいも)
筍芋(たけのこいも)と呼ばれるものがあります。
「たけのこ」とは言われますが、たけのこのような細長い形をした「里芋」になります。
詳しくは、「里芋」の記事をご覧ください。↓↓↓
たけのこのおすすめの逸品
たけのこの収穫には、「たけのこ鍬」があると便利です。こちらからお取り寄せできます。↓↓↓
明日はどんな手仕事する?
「孟宗竹」は、採りに行ったり、いただいたりして、時期になると必ず食べますが、他の種類は、スーパーなどにも売り出されないことが多く、あまりお目にかからないかもしれません。
道の駅やファーマーズマーケットに行くと、それぞれの時期であれば販売しています。
孟宗竹とは違って、食べやすい種類もあります。処理の仕方もほとんど同じです。
ぜひ、お試しください。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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