【季節の手仕事「さつまいも」➃芋づる】もっと知りたい!さつまいもの芋づるを美味しく食べるための手仕事

 9月にしたい手仕事

さつまいもの茎を食べられることはご存じでしょうか。

さつまいもの葉がついている茎が食べられるということです。ただ、残念なことに、その茎のほとんどが、捨てられてしまっているということになります。

農家さんとしても、主となるお芋を栽培し、出荷するのがメインですので、茎を収穫して出荷するなど、ひと手間増えるだけで、できないのが現状だと思います。芋づるがほんの少ししか出荷されないのも、わかる気がします。

また、需要もないのかもしれません。茎の皮を1本1本剥いてから、アク抜きなどの下処理をしなければいけないなど、時間のない現代のみなさまには、なかなかできないことです。

ただ、さつまいもの茎だけあって、とても甘くて美味しいです。

このさつまいもの茎のことを「芋づる」といいます。




もっと知りたい!三島甘藷の「芋づる」とは

さつまいもの葉20230912
2023年9月12日 さつまいもの葉

さつまいも自体は、収穫してからしばらく農家さんが貯蔵して、甘くなったころに出荷されます。さつまいもの茎は、もちろん日持ちしませんので、収穫したらすぐに出荷されることになります。ですので、さつまいもが出回るより前からこのさつまいもの茎「芋づる」は、世に出回ります。三島甘藷の芋づるは、早いところで9月頃から出てきます。

この「芋づる」を見ると、さつまいもの季節がきたなと思える、季節の合図となります。

芋づるは、食糧危機などになった時には、絶対に食べた方が良いものの1つです。砂糖がなくても甘いものが食べられる感覚です。みなさんも、ぜひ覚えておいてください。逆に、うちの父親や、農家のお父さんも80歳を過ぎているのですが、子供の頃に戦争を経験していて、戦後のお砂糖が手に入らなかった頃は、毎日さつまいもやこのさつまいもの芋づるを食べていたそうで、もう食べたくないと言います。よほど、毎日毎日同じものを食べていたのでしょうね。

でも、そんな経験があるからこそ、世にはあまりでない、美味しいものを知ることができるわけです。田舎のおじいちゃん、おばあちゃんの知恵は、聞いておくべきだといつも思います。

芋づるの栄養

「芋づる」は、ほうれん草よりも高いビタミンEやカロテンなど他の野菜に負けない栄養素が含まれています。サツマイモ自体と同じく、食物繊維や水溶性ビタミンも含まれています。ぜひ、栄養たっぷりの「芋づる」も食べて、寒くなる時期を乗り越えましょう。

芋づるの保存方法

さつまいもの茎ですので、さつまいもを収穫したら、廃棄されてしまいます。そこを廃棄せず、さつまいもに繋がっている赤い茎から、地上にでている緑色の茎を切ります。緑色の茎の先に葉がついていますので、この葉も落とします。残った茎が「芋づる」です。

最初の写真は、さつまいもの収穫メインの写真のため、右側に少し写っているのが「芋づる」になります。

他の緑の食材と同じで、収穫されてから時間が経てば経つほど、鮮度が落ちてしまいます。「芋づる」に出逢えたら、すぐにお水につけたり、調理の下処理をしてあげましょう。




芋づるのメニュー

「芋づる」は、食べてみると意外と甘いので、砂糖を入れるメニューのものは、他の野菜で作るときのレシピ(感覚)よりも砂糖を少なめにしたほうが、美味しくできるかと思います。

下記レシピの下処理をすれば、佃煮、きんぴら(下記にレシピ有)、和え物、煮びたし、酢の物、炒め物、天ぷらなど、緑の野菜と同様の扱いでお料理できます。

【季節の手仕事】さつまいもの茎「芋づる」のきんぴらのレシピ

さつまいもの芋づるのきんぴら

《 材料 》

三島甘藷の芋づる(サツマイモの茎) 適量

ごま油 適量

醤油 適量

《 作り方 》

①さつまいもの中心の赤い茎ではなく、枝別れした緑の茎(葉が付いている茎)だけを切ります。葉も切り落とします。

②うす皮を剥きます。ふきのように、先を少しはがすと、すぅーっと剥けます。ただ、新鮮でないととても剥きにくくなります。収穫したら、すぐに下処理するのがおすすめです。もし、時間が空いてしまい、シャキッとしていないようでしたら、水につけておくとよいでしょう。シャキッとしてから、皮をむくと剥きやすくなります。

③30分程度、水にさらすとアクが抜けます。

④5センチ幅くらいに切ります。

⑤フライパンにごま油をひき、芋づるを入れて炒めます。

⑥仕上げに鍋肌に醤油を少々垂らします。

試しに、少し食べてみて、好みでお砂糖を入れるようにしてみてください。三島甘藷の芋づるは、とても甘いので、お砂糖を入れなくても、砂糖がたっぷり入ったかのように甘いきんぴらに仕上がります。

芋づるはどこで手に入る?

芋づるは、さつまいもの生産がある地域でしたら、さつまいもの旬の1か月ほど前に出始めます。三島甘藷の芋づるは、9月ころから出始めます。

さつまいものおすすめの逸品

三島甘藷の苗ではありませんが、「紅はるか」の苗です。さつまいもを自分で育てることができれば、芋づるも食べることができます。お取り寄せできます。↓↓↓

明日はどんな手仕事する?

世の中では、SDGs(持続可能な開発目標)が示されています。

その中に入るかどうか。

いつもブログ内でお伝えしている、作物を作る上で捨ててしまっている「葉」などです。にんじんの葉、大根の葉、かぶの葉などどれも食べれば、本体の実よりも美味しいのではないかと思うくらいのものです。

さつまいもでいうと、記事にも書かせていただいた「芋づる」です。芋づるはびっくりするくらい甘いです。

これらを捨ててしまっていることが、勿体ないと思えます。

時間が経って、水が下がったとしても、水に浸ければ元に戻るものたちばかりです。美味しくいただけます。

いつか、食料危機などになった際には、これらが美味しいということをたくさんの方に伝え、みんなが残さず食べる世の中になれば、嬉しく思います。

それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

明日が素敵な1日になりますように。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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