ここではお花の本には載っていない、なでしこを綺麗に飾るためや、なでしこを長持ちさせるためのなでしこの下処理の方法や、なでしこの扱い方やいけ方・飾り方のコツなどの情報をお伝えしていきます。
なでしこのいけ方・飾り方のコツ
なでしこの花びらの飾り方のコツ
なでしこは、花びらが5枚ついています。
つぼみから開花する際に、その花びらが綺麗に5枚開くとは限りません。重なってしまい、4枚にしか見えない時や、重なってしまっていることなど、よくあります。
なでしこを飾る際には、その花びら1枚1枚計5枚が綺麗に1枚づつ見えるように、花びらを開いてあげましょう。花びらは優しく触ってあげれば、開きます。なでしこ自身が綺麗に5枚開くことができない場合が多いので、飾る時には、ぜひ、人間の手を加えて、花びらを開いてあげましょう。
なでしこを長持ちさせる方法
「なでしこ」は、草のお花です。花器などに飾る場合は、茎の切り口から3センチくらいが水に浸かっている状態が良いでしょう。
また、夏場はこまめに水を換えてあげてください。またその際に、水に浸かっていた部分の茎を少し切ってあげるとより良いかもしれません。
茎がぬるっとしてしまうと腐ってしまいますので、そうならないために、3センチの水とこまめな水の交換が「なでしこ」を長持ちさせる方法です。
なでしこをいけるためのおすすめの花器
茎が細い可憐な「なでしこ」は、こんな壁掛けの花器に飾ると素敵かもしれません。
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もっと知りたい「なでしこ」
それでは、「なでしこ」を飾るコツがわかったところで、なでしこのことをもっと好きになって、もっと上手にいけられるようになりましょう。
なでしこの異名
「なでしこ」とは、ナデシコ属の総称を言い、正式には「河原撫子(かわらなでしこ)」と言います。
秋の七草でいう「撫子」も、「河原撫子(かわらなでしこ)」のことをいいます。
また、「常夏(とこなつ)」という異名もあります。こちらは、「河原撫子」が夏に咲くからだと言われています。
なでしこの別名
蘧麦(きょばく)とも言います。
なでしこの原産
なでしこの仲間の「カーネーション」の原産が西ヨーロッパですが、アメリカやアジアにも自生している品種があり、中国では「セキチク」が、日本では「河原撫子(かわらなでしこ)」が自生しています。
なでしこの科属
ナデシコ科ナデシコ属。多年草。
なでしこの歴史
『万葉集』(7~8世紀後半に編纂。奈良時代末期)、『枕草子』(1002年、清少納言作)にも詠まれており、『源氏物語』(1008年、紫式部作)に至っては、異名の「常夏」が巻名のひとつにもなっています。
江戸時代の園芸ブームでは、「なでしこ」も栽培され、品種も数百あると言われました。
なでしこの名前の由来
頭をなでたくなる可愛さが名前の由来です。
なでしこの茎
なでしこの茎は、風が吹いたら折れそうな細い茎をしています。
なでしこの開花時期
4月から8月。
なでしこの花径
3~4センチの大きさが主流ですが、1センチほどの小さなお花のタイプもあります。
なでしこの花びら
一重咲き。5枚。5枚の花びらはそれぞれが扇状で、根元に紅色の毛がまばらにはえています。河原撫子の花びらの先は繊細な切れ込みがあります。
なでしこの花の色
淡紅色、ピンク、白などがあります。
なでしこの花の咲き方
枝分かれした細い茎咲き。
なでしこの花の特徴
とても可憐な花が咲きます。
なでしこの季語
「撫子」の季語は「初秋」または「秋」。
「河原撫子」の季語は「夏」です。
この違いを上手く使い分けると良いかもしれませんね。
なでしこの例え
「なでしこ」と言えば、女性に例えられることが多くなります。
大和撫子
日本人らしい清らかさや美しさを持った日本人の姿をした女性のことを言います。
なでしこジャパン
サッカー日本女子代表チームの愛称です。
なでしこの品種
◆エゾカワラナデシコ 蝦夷河原撫子
ナデシコ科。カワラナデシコの変種。北海道、本州の山地などに自生します。草丈は約30~50センチ。花径は約4センチ。開花時期は、7月~9月。苞(ほう)が2対で十字型になっているのが特徴。花びらの先の切れ込みは、河原撫子と同じ。
◆カーネーション
カーネーションは、カーネーション自体が既に有名なお花ですが、実は、ナデシコ科ナデシコ属のお花です。和名をオランダナデシコと言います。
◆カワラナデシコ 河原撫子
ナデシコやヤマトナデシコの異名でもあります。
◆シナノナデシコ 信濃撫子
別名ミヤマナデシコ。日本のみに自生する固有種。長野県の山地などに自生しています。ナデシコ科。草丈約20~40センチ。開花時期は7月~8月。花径約2センチ。花の色は紅紫色。花びらの先の切れ込みは少ない。茎の先端に花がまとまって咲きます。
◆タカネナデシコ 高嶺撫子
高山に自生しています。
◆ハマナデシコ 浜撫子
別名フジナデシコ。ナデシコ科ナデシコ属の多年草。草丈30~50センチ。葉に光沢あり。開花時期6月から9月。花の色は、薄い紫。栽培品種には、赤や白もあります。1つの花径は2センチほど。花が先端に密に咲きます。
◆ヒメハマナデシコ 姫浜撫子
別名フジナデシコ。日本のみに自生する固有種。ナデシコ科ナデシコ属の多年草。草丈10~30センチ。花の色は、薄い紫(藤色)。花は1輪づつ咲きます。
◆フジナデシコ 藤撫子
別名ヒメハマナデシコ。
◆ミヤマナデシコ 深山撫子
別名シナノナデシコ。
◆ヤマトナデシコ
カワラナデシコの異名。
◆その他の園芸品種
園芸品種は多数あり、春から咲き始める品種もあります。下の写真は、園芸品種です。
なでしこは秋の七草
「なでしこ」は、藤袴、葛、萩、女郎花、すすき、桔梗、撫子と共に、「秋の七草」となります。
「秋の七草」を含む、「四季の七草」についてはこちら ↓↓↓
なでしこのおすすめの逸品
「河原撫子」が可憐で好きです。とてもかわいい苗を見つけました。
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明日はどんな手仕事する?
「なでしこ」と言ったら「河原撫子」なのですが、あまり自生している姿はお見掛けしません。
一般にお庭などに咲いている「なでしこ」のほとんどが園芸品種です。
うちの「なでしこ」も、手入れもしていないのに、毎年、花をもたらしてくれます。
この「なでしこ」は、姪っ子が小さい頃に、種をもらってきたもので、それを植えてからなのでかれこれ15年以上になるのではないでしょうか。毎年咲いては、種がこぼれるのか、そのまま次の年も咲いてくれます。
毎年、自然に咲いてくれるお花の生命力には、関心させられます。これからもこの命を大切にしたいと思います。
それでは、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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