お汁粉とは
お汁粉といっても、汁があるタイプ、ないタイプ、豆のつぶがあるタイプ、ないタイプ、他の素材を加えたものなど、種類はたくさんあります。
さらに、基本は温かいお汁粉ですが、それぞれ冷やしたお汁粉もあります。
また、お汁粉は地域によっての呼び名が違います。私の住んでいる地域では、つぶがあってもなくても汁のあるものは総称して「お汁粉」、汁のないつぶだけのものは「善哉」といいます。この記事での表現にも迷いますが、基本的には「お汁粉」という表現をさせていただき、細かいところでは、それぞれの名前を使わせていただきます。ご了承くださいませ。
お汁粉の種類、呼び方、作り方
お汁粉の基本となるあんこについては、こちらへ ↓↓↓
汁のあるつぶあんタイプ 関東「小倉汁粉」、関西「善哉」
ご存じ定番の粒が残っている、汁があるタイプです。
関東では「小倉汁粉」、関西では「善哉」といいます。
焼いたお餅がおすすめです。
「小倉汁粉」の作り方
《 材料 》お椀2~3杯分
生あん 200ℊ
砂糖 100ℊ
水 240㏄
塩 少々
《 作り方 》
①お鍋に、砂糖と水を入れ火にかけ溶かします。
②生あんを入れ、あんが溶けるまで中火でよく煮ます。
③塩をほんの少々入れ、弱火にします。
汁のあるこしあんタイプ 関東「御膳汁粉」、関西「お汁粉」
粒のない、トロトロのタイプです。意外にも男性は、こしあんのタイプが好きな方が多いようです。
関東では「御膳汁粉」、関西では「お汁粉」といいます。
焼いたお餅がおすすめです。
汁のないつぶだけのタイプ 関東「善哉」、関西「亀山」「金時」「小倉」
汁はありません。粒のみです。
関東では「善哉」、関西では「亀山」「金時」「小倉」などといいます。
焼いたお餅を添えたり、白玉などを添えてもいいですね。
白粒あんのタイプ
白あんの粒が残っていて汁があるタイプです。白あんが好きでない方も白粒あんのタイプなら食べられる方もいらっしゃると思います。
焼いたお餅がおすすめです。
白こしあんのタイプ
粒のない、トロトロの白あんのお汁粉です。これが基本となり、いろいろな種類のお汁粉が生まれています。
焼いたお餅だけでなく、白玉もおすすめです。
抹茶汁粉
お抹茶と白つぶあんもしくは白こしあんを混ぜたタイプです。抹茶の苦味で白あんの甘さの角が取れ、のど越しのよい食べ心地となります。
焼いたお餅がおすすめです。
また、善哉に濃い抹茶をかけるタイプの抹茶汁粉もあります。
こちらは、焼いたお餅や白玉もおすすめです。
芋汁粉
さつまいもと白こしあんを混ぜたタイプです。さつまいもと白あんの相性が良いので、とてもおすすめです。
焼いたお餅も白玉もおすすめです。
芋汁粉の作り方
《 材料 》お椀約4杯分
白こしあん 100ℊ
さつまいも 皮をむいた状態で200ℊ(三島甘藷の紅はるかがおすすめです)
水 300㏄
塩 ほんの少々
《 作り方 》
①さつまいもは、30分水につけておきます。
②輪切りにして蒸し器で30分蒸します。竹串が通れば大丈夫です。時間のない方はレンジを利用してください。
③熱いうちに、さつまいもの皮をむき、鍋にいれてマッシャーで潰します。
➃白こしあん、水、塩を加え、クリーミーになるまで混ぜます。
三島甘藷の紅はるかは、とても甘いため、お砂糖を入れておりません。他のさつまいもを使うようでしたら、味の様子をみてお砂糖を足してください。
かぼちゃ汁粉
かぼちゃと白こしあんを混ぜたお汁粉です。さつまいもと同じく、白あんとの相性が良いので、人気があります。
焼いたお餅も白玉もおすすめです。
かぼちゃ汁粉の作り方
《 材料 》お椀約4杯分
白こしあん 100ℊ
かぼちゃ 250ℊ
水 250㏄
砂糖 大さじ1
塩 少々
《 作り方 》
①かぼちゃは、キッチンペーパーに包んで、更にラップに包み、レンジで5分加熱します。
②種とワタを取り、皮をむき、実を250ℊにします。
③鍋に、かぼちゃ、白こしあん、水、砂糖、塩を入れ、クリーミーになるまで混ぜます。
栗汁粉
栗と白餡を混ぜた栗餡から作られたお汁粉です。贅沢過ぎる「栗あんしるこ」は、栗の産地長野県の小布施町「竹風堂」さんなどでお買い求めいただけます。
桃のお汁粉
これは、桃の缶詰と白こしあんを混ぜたお汁粉です。お子さんにも食べやすいお汁粉です。
夏には贅沢に、生の桃で作ったら極上です。
白玉がおすすめです。
桃のお汁粉の作り方
《 材料 》お椀約4杯分
白こしあん 100ℊ
白桃の缶詰 約250ℊ入りのもの1缶
《 作り方 》
①白桃の缶詰を白桃と汁に分け、白桃は最後の飾り用に取り分けておき、残りは細かく刻みます。
②缶詰の汁が100㎖になるようにしておきます。足りなければ、水を足してください。
③鍋に刻んだ白桃、②、白こしあんを入れ、クリーミーになるまで混ぜます。
➃取り分けていた白桃を飾ってください。
お汁粉を食べる行事「鏡開き」
お汁粉を食べる行事といえば、お正月が終わった後の「鏡開き」です。年神様が宿っていたとされる鏡餅を、邪気を祓うとされる赤い色をした小豆と共に食べることで、1年の無事を願いました。
「鏡餅・鏡開き」についてはこちら ↓↓↓
お汁粉のおすすめの逸品
地元ところてん屋さんの善哉です。こちらからお取り寄せができます。↓↓↓
美味しそうなお汁粉です。こちらもお取り寄せができます。↓↓↓
明日はどんな手仕事する?
お汁粉なんて甘くて食べられないなんて方も、世の中にはいらっしゃるのかと思います。私のように、甘いものが大好きなものとしては、汁があってもなくても、つぶがあっても無くてもどれも好き、どれにしようか迷うくらい、どれも好きという方もいらっしゃると思います。
近くでお汁粉が食べられるお店などをあまりみかけないため、食べたくなると、あんこの缶詰を買って作ります。缶詰でも十分満足できます。
甘さ控えめにした方が、身体にはよいのでしょうが、お汁粉はやっぱり甘い方が美味しいです。
いけないとは思いつつ、食べてしまうのが、お汁粉です。
更にいけないのが、甘いものの後は、しょっぱいものが食べたくなること。そして、もう一杯、お汁粉が食べたくなること。「魔の悪循環」これが、たまらなく好きです。病気にならないことを願いましょう。みなさまもお気を付けください。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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